CAブリーヴ

フランスの中央部、コレーズ県ブリーヴ＝ラ＝ガイヤルドに拠点を置くラグビーユニオンクラブが、クラブ・アトレティック・ブリーヴ・コレーズ・リムザン（Club Athlétique Brive Corrèze Limousin）、通称CAブリーヴです。1910年に誕生したこのクラブは、フランス国内ラグビー界において長い歴史と伝統を持ち、スタッド・アメデ＝ドメネクをホームグラウンドとして活動しています。

歴史と栄光

CAブリーヴは、国内最高峰リーグであるフランス選手権（現在のトップ14に相当）において、幾度となくその実力を示してきました。特に、1965年、1972年、1975年、そして1996年と、合計4回にわたり決勝の舞台に進出しました。いずれもタイトル獲得には至りませんでしたが、当時の国内ラグビー界におけるトップクラスの強豪としての地位を確立していました。

クラブの歴史において、最も輝かしい瞬間の一つが、欧州クラブ最高峰のコンペティションであるハイネケンカップ（現 ヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップ）での活躍です。1996-97シーズン、CAブリーヴは並み居る強豪クラブを打ち破り、見事ヨーロッパチャンピオンの座に輝きました。これはクラブ史上初の快挙であり、フランスのラグビー界全体にとっても記念すべき出来事でした。翌1997-98シーズンも快進撃は続き、2年連続で決勝に進出しましたが、イングランドの強豪バースとの激闘の末、僅か1点差で惜しくも敗れ、連覇はなりませんでした。

獲得タイトル

CAブリーヴがこれまでに獲得した主な栄誉は以下の通りです。

国内タイトル

フランス選手権（現・トップ14）：準優勝 4回 (1965年, 1972年, 1975年, 1996年)

国際タイトル

ハイネケンカップ：優勝 1回 (1996-97シーズン)
* ハイネケンカップ：準優勝 1回 (1997-98シーズン)

クラブを彩る選手たち

CAブリーヴには、これまで国内外から多くの優れた選手たちが集まり、クラブの歴史を築いてきました。現在のスコッドにも、各国の代表として活躍するプレイヤーが複数所属しています。イングランド代表のコートニー・ローズ、ジョージア代表のコンスタンティネ・ミカウタゼ、フィジー代表のテビタ・ラトゥバ、オーストラリア代表のシタレキ・ティマニ、スペイン代表のアシエル・ウサッラガ、ウェールズ代表のロス・モリアーティ、南アフリカ代表のカーウィン・ボッシュ、スコットランド代表のサム・ジョンソンなどがその例です。

また、クラブの長い歴史の中で、数多くのレジェンドたちがプレーしました。スコットランド代表として輝かしいキャリアを築いたグレガー・タウンセンドやマイク・ブレア、ポルトガル代表のマイク・タジャールやスティービー・セルケイラ、ナミビア代表のヨハネス・クッツェーとチュウェ・ウアニビ、トンガ代表のシラ・プアフィシ、サモア代表のソオタラ・ファアソオとモトゥ・マトゥウ、フランス代表のデンバ・バンバ、フィジー代表のドミニコ・ワンガニンブロトゥ、ジョージア代表からはギオルギ・ツツキリゼ、オタル・ギオルガゼ、テド・アブジャンダゼ、ヴァノ・カルカゼ、ヴァシル・ロブジャニゼ、ルカ・ジャパリゼといった多くの代表選手、アルゼンチン代表のニコラス・サンチェス、ロドリゴ・ブルーニ、アクセル・ムジェル、イタリア代表のピエトロ・チェッカレリ、そしてジャクソン・ガーデンバショップなど、国際舞台で活躍した多くの選手たちがCAブリーヴのジャージに袖を通しました。

CAブリーヴは、その豊富な歴史と数々のタイトル獲得、そして世界中から集まる才能ある選手たちによって、フランスラグビー界において確固たる地位を占めるクラブです。

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