CALL/I4U

AAA 29thシングル「CALL/I4U」詳細解説

2011年8月31日、エイベックス・トラックスより発売されたAAAの29枚目のシングル「CALL/I4U」は、同グループのベストアルバム『#AAABEST』に先駆けてリリースされた作品です。前作「No cry No more」から約2ヶ月ぶりのリリースとなり、AAAの音楽性における重要な転換点となりました。

ボーカル体制の変化と楽曲の魅力

このシングルから、それまでメインボーカルを務めていたメンバーに加え、與真司郎さんと末吉秀太さんもメインボーカルに抜擢されました。これにより、シングルA面曲においては原則として全メンバーにソロパートが割り当てられるという新しい試みが導入されました。「CALL」と「I4U」、それぞれの楽曲が持つ個性と、メンバーそれぞれのボーカルの魅力が融合した、聴き応えのあるシングルとなっています。楽曲提供は小室哲哉氏ではなく、新たな作家陣を迎えることで、AAAの音楽的幅を広げる試みも見て取れます。

多様なジャケット仕様と収録内容

「CALL/I4U」は、4種類のジャケット仕様で発売されました。

ジャケットA、B: 標準的なCDとDVDのセットで、ジャケットAには「CALL」のミュージックビデオ、ジャケットBにはメイキング映像が収録されています。ミュージックビデオの監督はスミス氏です。
ジャケットC: 「CRAZY GONNA CRAZY」のニューバージョンが収録された、コレクターズアイテム的な価値も高い仕様です。
ジャケットD: 映画『劇場版 テニスの王子様 英国式庭球城決戦!』とのコラボレーションジャケット仕様で、ファンにはたまらない特別な一枚となっています。

さらに、mu-moショップ限定盤として、AとBの2種類が発売されました。限定盤には「Think about AAA 5th Anniversary〜season 10〜」「Think about AAA 5th Anniversary〜season 11〜」という楽曲が追加収録されています。CDには各楽曲のインストゥルメンタルバージョンも収録されており、楽曲を様々な角度から楽しめるようになっています。

受賞歴と紅白歌合戦

「CALL/I4U」は、第53回日本レコード大賞で「優秀作品賞」を受賞しました。AAAの実力と、この楽曲が持つ高い完成度を証明する快挙と言えるでしょう。また、同曲は第62回NHK紅白歌合戦でも披露され、AAAの代表曲として広く認知されるきっかけとなりました。

楽曲クレジット

CALL
作詞：Kenn Kato
Rap詞：Mitsuhiro Hidaka
作曲：Masanori Takumi
編曲：ats-
I4U
作詞：Yusuke Toriumi
Rap詞：Mitsuhiro Hidaka
作曲：Jam9, ArmySlick
* 編曲：ArmySlick

まとめ

「CALL/I4U」は、AAAの進化と成熟を示す、重要なシングルと言えるでしょう。ボーカル体制の変化、多様なジャケット仕様、そして受賞歴や紅白歌合戦での披露など、様々な側面からAAAの音楽的魅力を伝えています。このシングルは、AAAの歴史において、大きな転換期を象徴する作品として記憶されています。

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