CD Manipulator(シーディー マニピュレーター)は、Windows環境で動作する、CDの
リッピングとライティングを行うためのソフトウェアです。このソフトウェアは、その使いやすさと機能性から、多くのユーザーに支持されました。
特に、
フリーウェアとして提供されていた点と、すべてのユーザーインターフェースが日本語で表示されるという点が、大きな魅力でした。これにより、多くのユーザーが容易に利用でき、高い人気を博しました。その人気は、2003年に
窓の杜大賞で「金賞」を受賞するほどでした。
CD Manipulatorは、CDドライブの情報を詳細に調査する機能や、MSF計算機といった便利なツールを搭載していました。さらに、対応するCDドライブを使用すれば、RAW+96モードでのデータ読み書きが可能であり、高度なデータ操作も実現できました。ただし、対応メディアはCDのみであり、DVDには対応していませんでした。
このソフトウェアの開発は、2004年1月のバージョン2.70をもって終了しました。しかし、そのソースコードが公開されたため、ユーザーコミュニティによる派生版の開発が行われることになりました。
派生版
オリジナルのCD Manipulatorの開発は終了しましたが、その後、ソースコードを基にした複数の派生版が登場しました。
cdm-fix
しーやん氏によって開発された「cdm-fix」は、CD Manipulatorの不具合を修正した派生版です。2006年6月に公開され、2007年5月まで更新が行われました。しかし、2012年10月の著作権法改正の施行に伴い、公開が停止されました。
Disc Helper
Nature Tsubasa Systemによって開発された「Disc Helper」は、CD Manipulatorの正式な後継版と位置づけられています。開発者の許諾を得て開発され、韓国語に対応している点が特徴です。2005年3月に最初のバージョン3.0がリリースされましたが、2006年12月に開発が終了しました。
脚注
CD Manipulatorは、多くのユーザーに愛されたソフトウェアでしたが、現在は開発が終了しています。
派生版も登場しましたが、こちらも現在は公開を停止しているものや、開発が終了しているものがあります。
外部リンク
CD Manipulator跡地(公式サイト)
cdm-fix(しーやんによる派生版)
Disc Helper(Nature Tsubasa Systemによる派生版)
窓の杜 - CD Manipulator -
ウェイバックマシン(2004年2月15日アーカイブ分)