CFMインターナショナル

CFMインターナショナルについて

CFMインターナショナルは、アメリカのGEアビエーションとフランスのスネクマが共同で設立した企業で、主にジェットエンジンの製造と保守に特化しています。代表的な製品にはCFM56シリーズとLEAPシリーズがあり、これらは民間航空機に広く使用されています。CFMという名称は、親会社のGE製のCF6エンジンとスネクマのM56エンジンに由来しています。

合弁会社設立の背景

1970年代、スネクマは民間航空機用エンジンの市場への進出を試みていました。一方、ゼネラルエレクトリック社は、民間の小型機向けに新たなエンジンを開発するか、旧型エンジンの改良に注力するかの選択を迫られていました。そこでスネクマの参加を得ることで、資金調達の面での不安を解消しながら新たな開発が進むこととなりました。

しかし、アメリカ政府からの資金で開発された軍用機用エンジンを、他国との共同事業で民間向けに展開することには新たな課題が生じます。この問題については1973年のニクソン-ポンピドゥー会談で議論され、結果としてCFMインターナショナルが設立されることに合意しました。

将来の展望

現在、CFMインターナショナルでは「LEAP-X」として知られる新型エンジンの開発が進められています。これはCFM56-5BおよびCFM56-7の後継機と位置づけられ、設計では複合材の使用を増やすことで燃費を10-15%向上させることを目指しています。主にボーイング737MAXおよびエアバスA320neoに搭載される計画です。

CFMの競争相手としてはインターナショナル・エアロ・エンジンズがありますが、同社は次世代エンジンの開発を行っていないため、競争環境は比較的落ち着いています。IAEのメンバーであるプラット＆ホイットニーとロールス・ロイスはそれぞれ独自のエンジン開発を行っていますが、ボーイング737MAXとエアバスA320neo向けの設計は異なります。さらに、CFMはLEAP-Xに加えてオープンローター型エンジンの開発も進めていく方針を示しています。

主要製品

• - CFM56シリーズ: 機体への搭載実績が豊富で、数多くの航空機で使用されています。
• - LEAPシリーズ: 燃費効率を重視した最新技術を駆使したエンジンで、現代の要件に応えています。

これらのエンジンは今後の航空業界においても重要な役割を果たすことが期待されています。CFMインターナショナルは、グローバルな航空機市場における信頼性の高いパートナーとしての地位を築いています。

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