CHELSEA-CHAIN

CHELSEA-CHAIN

『CHELSEA-CHAIN』（チェルシー・チェイン）は、福岡県のFMラジオ局であるエフエム九州、通称CROSS FMで放送されていたワイドプログラムです。1999年4月から2000年3月までのおよそ1年間、毎週金曜日の午前10時から午後1時までの時間帯に、CROSS FMの北九州本社スタジオから生放送で届けられました。

番組のナビゲーターは、この時期CROSS FMで活躍した相越久枝さんが担当しました。番組タイトルに冠された『CHELSEA-CHAIN』という言葉には、「コトバを縦の糸に、音楽を横の糸に…手触りの良い1枚の布を織り上げていく」という意味合いが込められており、音楽とトークが心地よく調和した時間を提供することを目指していました。

番組コーナー

『CHELSEA-CHAIN』には、番組内容を構成する上で欠かせない特徴的なコーナーが複数存在しました。そのうちのいくつか、特にリスナーに親しまれた企画を紹介します。以下の3つのコーナーは、番組の核となる要素でした。

COLORFUL TALK

毎週金曜日の午前10時45分から10時55分にかけて放送された約10分間のコーナーです。この時間には、番組のスポンサーの一つであったザ・モール小倉に関する最新の情報や、同店舗に設置されたリクエストボックスに寄せられたリスナーからのリクエスト曲が紹介されました。この「COLORFUL TALK」は、『CHELSEA-CHAIN』が放送されていた金曜日だけでなく、同じ時間帯に月曜日から木曜日まで放送されていたワイド番組『DAYLIGHT DRIVIN'』でも同様の企画として実施されていました。さらに、『CHELSEA-CHAIN』の放送が終了した後も、このコーナーは後続の番組へと引き継がれ、長くCROSS FMの番組内で愛される企画となりました。

IZUTUYA SHOW CASE

午前11時10分から11時30分までの約20分間に放送されたのが、「IZUTUYA SHOW CASE」です。このコーナーは、地元の老舗百貨店である井筒屋、中でも特に小倉井筒屋に焦点を当て、最新の商品情報やイベント情報などを詳しく伝える内容でした。週によっては、井筒屋の販売員の方が実際にスタジオに登場し、商品について直接リスナーに語りかけるというスタイルが取られることもありました。このコーナーにおけるスポンサーである井筒屋の提供クレジットは、他の多くのCROSS FMの番組、特に月曜日から木曜日の『DAYLIGHT DRIVIN'』における同じコーナーでは英語で読み上げられることが一般的でしたが、『CHELSEA-CHAIN』ではナビゲーターの相越久枝さん自身が日本語でクレジットを読み上げていた点が特徴的でした。また、スポンサー名は「小倉井筒屋」とはっきりと発音されていました。このコーナーもまた、『DAYLIGHT DRIVIN'』と共通の企画として展開されていました。

WEDDING CALL

金曜日の午後12時10分から12時20分まで放送されたのは、「WEDDING CALL」というコーナーです。このコーナーは、スポンサーである北九州市内の結婚式場、具体的には鞘ヶ谷ハーブガーデン 光と風の教会、または新門司マリーナ 海と太陽の教会で結婚式を挙げる予定のカップルに焦点を当てました。これから新たな門出を迎えるカップルの紹介とともに、彼らが選んだ思い出のウェディングソングをオンエアするという、祝福に満ちた企画でした。この「WEDDING CALL」もまた、『CHELSEA-CHAIN』の放送終了後、後番組である『CROSS GO!GO! FRID@Y』へと引き継がれ、多くのカップルの幸せを祝福し続けました。

『CHELSEA-CHAIN』は、わずか1年という放送期間でしたが、金曜日の午前中の時間を彩るワイドプログラムとして、音楽と地域情報を織り交ぜた構成でリスナーに支持されました。特徴的な企画の多くが後番組にも引き継がれたことは、その番組コンセプトやコーナーが高い評価を得ていたことの証と言えるでしょう。相越久枝さんのナビゲーションと共に、記憶に残るCROSS FMの番組の一つです。

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