CHEMISTRY (アルバム)

CHEMISTRY "CHEMISTRY" アルバム解説

CHEMISTRYの8枚目のオリジナルアルバム『CHEMISTRY』は、2019年9月25日にソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズから発売されました。前作『Trinity』から7年半ぶりとなるこのアルバムは、CHEMISTRYの活動再開後初のアルバムとして、ファン待望の作品となりました。

リリース形態

本作は、「CD+DVD+フォトブック（初回生産限定盤A）」、「CD+Blu-ray+フォトブック（初回生産限定盤B）」、「CD（通常盤）」、「アナログレコード2枚組（完全生産限定盤）」の4形態でリリースされました。初回生産限定盤はトールケースおよび特製スリーブ仕様で、A・Bに同梱されるDVD/Blu-rayには、ライブハウス公演「密会」のライブ映像やバックステージ映像、活動再開後に発表されたシングル曲のミュージックビデオなどが収録されています。

制作の背景

CHEMISTRYのデビュー当初からボーカル・プロデュース・楽曲提供を行っている和田昌哉と、トータル・プロデュースとして松尾潔が、川畑要と堂珍嘉邦それぞれのアイデアを参考にしながら共同で制作しました。7年半ぶりのアルバムリリースについて、川畑はライブを重視していたため、アルバム制作は当初考えていなかったと語っています。しかし、シングルリリースとライブ活動を重ねるうちに、アルバム制作へと自然な流れで繋がっていったとのことです。堂珍は、アルバム制作のタームが海外の音楽業界の事情と似てきたと感じ、良いタイム感で制作できたと語っています。また、初のセルフタイトルを冠したことについて、タイトルに全てが込められており、CHEMISTRYを知らない人にもこのアルバムを通して知ってもらうきっかけになれば嬉しいと語っています。

楽曲について

本作では、tofubeats、STUTS、宮田"レフティ"リョウ、磯貝サイモン、川口大輔など、様々な作家陣とのコラボレーションが実現しました。

Get Together Again
tofubeatsとのコラボレーション楽曲で、CHEMISTRY再始動後初のレコーディング中に、偶然隣のスタジオにいたtofubeatsと意気投合し、実現しました。川畑と堂珍それぞれのテーマとアイデアを元に作詞が進められました。
Horizon
STUTSがアルバム『ABS＋STUTS』の中でAlfred Beach Sandalと共作した楽曲のカバーで、アルバム収録はギリギリのタイミングで決定しました。この曲が加わったことで、アルバムの主軸となるR&Bの要素が強くなりました。
サイレント・ナイト
クリスマスソングで、ポップ・ロックなナンバーに仕上がっています。歌詞は、好きな人に想いを伝えられない葛藤を描いており、若い世代向けの曲となっています。
数え切れない夜をくぐって
アルバム制作終盤に川口大輔が書き下ろして提供したソウル・バラードです。久保田利伸や鈴木雅之からの影響を感じさせる、CHEMISTRYの新たな一面が見える楽曲となっています。

CHEMISTRYの新たな挑戦

本作は、CHEMISTRYにとって新たな挑戦となる作品です。セルフタイトルを冠したことからもわかるように、CHEMISTRYというグループそのものを表現しようという意図が込められています。様々なジャンルの音楽を取り入れ、新たなサウンドを追求しながらも、CHEMISTRYらしいハーモニーは健在です。CHEMISTRYのファンはもちろん、これまでCHEMISTRYを知らなかった人にも、ぜひ聴いてほしいアルバムです。

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