CITICプラザ

CITICプラザの概要

CITICプラザ（中信广场）は、中国広州市に位置する象徴的な超高層ビルです。このビルは、地元のランドマークとしても知られ、2010年時点で世界で11番目、アジアで8番目、中国本土では5番目に高い建物となっています。竣工は1997年で、当時は中国で最も高いビルであり、鉄筋コンクリートによる構造としても世界最大でした。

このビルは、著名な金融グループである中国中信集団会社（CITIC）によって開発されました。CITICは、旧中国国際信託投資会社として知られ、湾岸経済圏を中心に多様な事業を展開しています。CITICプラザ自体は、同社の本拠地であり、他にも多くの国際的な企業がオフィスを構えています。

地理的位置とアクセス

CITICプラザは、広州市の東部にあたる天河区の天河北路に位置しており、近年では金融や商業の新しい中心地として発展しています。ビルの前には天河体育センターがあり、その背後には広州東駅という交通の要所があります。また、広州日本人学校への登下校バスも日々利用されるなど、周辺は非常に利便性の高い地域です。

施設と構造

全23,000平方メートルの敷地には、80階建ての超高層ビル、38階建ての高級住宅2棟、そして4階建ての商業施設があります。地下には2階の地下鉄三号線の駅（林和西站）があり、交通の便も良好です。ホテル形式の高級住宅棟は、各棟に異なる部屋構成があり、特に1棟は2019年の工事後に高級感を増し、プールやジムなどが完備されています。

開発と設計

このビルの開発は、熊谷組有限公司（香港）と蜆殻電器工業（集団）有限公司の合弁会社で行われました。設計やビル管理も香港の企業が担当しており、結果として、内部は柱が少なく、広々とした明るいスペースが確保されています。さらに、最先端の光ファイバー通信網、衛星通信施設、セントラル空調システム、予備電力、日立製の高速エレベーター、大規模な地下駐車場などのインフラが整備されています。

結論

CITICプラザは、広州における経済や商業の中心としての機能だけでなく、その美しい構造と設計でも注目されています。多くの企業が集まり、地域経済の活性化に貢献しているこのビルは、今後も広州市の重要なランドマークであり続けることでしょう。

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