CLANNAD (ゲーム)

CLANNAD：人と人との絆を描いた感動の物語

『CLANNAD』（クラナド）は、Keyが制作した恋愛アドベンチャーゲームであり、それを原作とするアニメやコミックなど、多岐にわたるメディアミックス展開が行われた作品群です。少年少女たちの恋愛模様だけでなく、友情や家族愛といった普遍的なテーマを描き出し、多くのファンから「泣きゲー」として支持されています。

概要

Keyが手がけた3作目のアドベンチャーゲームである本作は、学園を舞台にした恋愛劇に加え、友情や家族愛といったテーマを深く掘り下げています。物語は大きく「学園編」と、その後の生活を描いた「アフターストーリー」の二部構成になっているのが特徴です。

これまでのKey作品『Kanon』、『AIR』が18禁PCゲームとして発売されたのに対し、『CLANNAD』は全年齢対象のPCゲームとして2004年4月28日に発売されました。人と人との「絆」をテーマに描かれた本作は、『Kanon』、『AIR』に続き、再び大ヒットを記録しました。

プラットフォーム展開

PC

オリジナル版はWindows用ソフトとして発売され、その後、キャラクターボイスの実装や画面解像度の向上、イベントCGの追加などが行われた『CLANNAD FULL VOICE』、Windows 7に対応した『CLANNAD メモリアルエディション』などが発売されました。

家庭用ゲーム機

PlayStation 2版を皮切りに、Xbox 360版、PlayStation 3版、PlayStation 4|PlayStation_4版、Nintendo Switch版が発売されました。家庭用ゲーム機版では、高解像度化やBGM・一部音声の5.1ch化、追加コンテンツの配信など、PC版から様々な点が強化されています。特にPlayStation 4|PlayStation_4版とNintendo Switch版では、シリーズ最高画質となる1920×1080ピクセルに対応し、英語テキストの収録やタッチスクリーン操作への対応など、新たな要素も盛り込まれています。

携帯ゲーム機

PSP版、PlayStation Vita版が発売されました。PSP版ではフルボイス対応やメモリーディスク機能、画面キャプチャー機能が搭載され、PlayStation Vita版では画面解像度の向上や色合い調整機能、タッチスクリーン操作への対応などが図られています。

モバイルデバイス

携帯電話向けアプリとして、SoftBank 3G端末とNTTドコモのFOMA向けに配信されました。その後、Android版も配信され、携帯電話向けアプリと比較して画面解像度の向上や主人公以外のフルボイス化が実現しました。

メディアミックス

コミック

『CLANNAD オフィシャルコミック』、『CLANNAD』など、複数のコミック作品が連載・単行本化されました。また、公式外伝小説『CLANNAD 〜光見守る坂道で〜』も発売され、後にドラマCDやビジュアルサウンドノベルとして展開されています。

アニメ

東映アニメーション制作の劇場用アニメと、京都アニメーション制作のTVアニメシリーズ（1期・2期）の2種類が存在します。劇場版とTVアニメシリーズは、ストーリーの繋がりや世界観の共有はなく、それぞれ独立した作品として完結します。

劇場版アニメ

2007年9月15日に公開され、東京単館公開作品の週末観客動員数ランキングで初登場1位を記録しました。

TVアニメシリーズ

第1期『CLANNAD -クラナド-』が2007年10月から、第2期『CLANNAD 〜AFTER STORY〜』が2008年10月からTBS系列にて放送されました。

その他

「CLANNAD」発売10周年を記念したサイトが設置され、アート展やイラストコンテストが開催されました。また、スマホゲームとのコラボレーションも実施されています。

スピンオフ作品

ヒロインの一人である坂上智代との後日談を描いた18禁作品『智代アフター 〜It's a Wonderful Life〜』が存在します。

ストーリー

ある町を舞台に、主人公と学園で出会うヒロイン達との交流と成長が描かれます。学園編では、主人公がヒロインたちと演劇部再建に協力していく中で、各キャラクターのルートに分岐して物語が進みます。AFTER STORYでは、高校卒業後の主人公とヒロインたちの生活が描かれ、結婚、出産、そして別れといった人生の様々な局面が描かれます。各ルートを攻略することで得られる「光の玉」が、物語終盤の展開に大きく影響します。

幻想世界

本編とは別に、物語の所々に挿入される幻想世界が存在します。この世界は、物語終盤における世界の入れ替わりに深く関わってきます。

『CLANNAD』は、様々なメディアを通じて、多くの人々に感動と希望を与え続けている作品です。人と人との繋がり、家族の温かさ、そして人生の喜びと悲しみを丁寧に描き出した本作は、時代を超えて愛される名作として、これからも語り継がれていくことでしょう。

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