全年齢対象

全年齢対象とは

全年齢対象とは、年齢による制限がなく、誰でも購入・利用できることを意味します。主に玩具、ゲーム、映画などの分野で使用され、小さなお子様から大人まで、幅広い年齢層が楽しめるように配慮されています。年齢の上限による制限は、年齢差別にあたるため、基本的に存在しません。

玩具における定義

玩具の場合、日本では一般的に日本玩具協会が定めるST基準に適合しているかどうかが、全年齢対象であるかどうかの判断基準の一つとなります。ただし、玩具の対象年齢は、倫理的な観点よりも、安全面を重視して設定されることがほとんどです。小さなお子様が誤って口に入れてしまう可能性のある小さな部品が含まれていないか、安全な素材が使用されているかなどが考慮されます。

コンピュータゲームにおける定義

コンピュータゲームの場合、家庭用ゲーム機向けタイトルは、主にコンピュータエンターテインメントレーティング機構（CERO）によって審査が行われます。CEROの審査で「A（全年齢対象）」と認定されるためには、以下のような要素が含まれていないことが求められます。

過度な恋愛表現（露骨なデートシーン、過度な性的アピールを含む抱擁やキスなど）
過度な性的表現（半裸、下着姿、過激な水着など）
暴力・恐怖表現（殴る、蹴るなどの過激な格闘、身体欠損、過度な出血、残酷な死体表現など）
犯罪行為（殺人、強盗、薬物、暴走行為など）

これらの要素が少しでも含まれている場合、「B（12歳以上対象）」、「C（15歳以上対象）」、「D（17歳以上対象）」などのより高い年齢制限が設定される可能性があります。

パーソナルコンピュータ（PC）ゲームの場合、CEROに加えて、コンピュータソフトウェア倫理機構（ソフ倫）などの審査機関が存在します。ソフ倫もCEROと同様の審査基準を採用していますが、恋愛やセクシャルな要素については、CEROよりも若干緩やかな判断をする傾向があります。

全年齢対象のゲームは、暴力的な表現や性的な表現が抑えられているため、お子様がいる家庭でも安心して楽しむことができます。教育的な要素が含まれているゲームも多く、お子様の学習をサポートするツールとしても活用できます。

全年齢対象を選ぶメリット

小さなお子様から大人まで、家族みんなで楽しめる
安全面に配慮した設計・内容になっている
教育的な要素が含まれている場合がある
プレゼントとして贈りやすい

注意点

全年齢対象と表示されていても、商品によっては小さなお子様には難しい内容が含まれている場合があります。購入前に、対象年齢や内容をよく確認するようにしましょう。

関連項目

年齢制限
映画のレイティングシステム
* コンピュータゲームのレイティングシステム

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