CLUB SNOWBOUND

『CLUB SNOWBOUND』（クラブ・スノーバウンド）は、浜田省吾が1985年11月15日に発表した初のミニ・アルバムです。レコードとカセットテープのみでリリースされ、全5曲が収録されています。レコード版には、8ページのカラーブックレットが付属していました。

このアルバムは、ウィンターソングで構成されたコンセプト・アルバムであり、浜田省吾自身が「自分のアルバムでやるのは気恥ずかしいから、企画モノとして制作した」と語っています。

制作にあたっては、浜田省吾が幼少期に親しんだ1960年代のオールディーズ・ポップスを意識し、サウンド・プロダクションとコーラス・アレンジに重点が置かれました。特に、プロデューサーであるフィル・スペクターの「ウォール・オブ・サウンド」と呼ばれる分厚い音作りが意識されています。

リリース形態は、1985年11月15日にCBS・ソニーからLPとCTの2種類で発売されました。その後、1987年6月28日には、CDのみで発売されたコンピレーション・アルバム『CLUB SURF&SNOWBOUND』にて、ミニ・アルバム『CLUB SURFBOUND』とのカップリングで再発されています。

収録曲は以下の通りです。

SIDE A
1. CHAMPAGNE NIGHT
2. SNOWBOUND PARTY -Tonight Visitors OK!-
3. MIDNIGHT FLIGHT -ひとりぼっちのクリスマス・イブ-
SIDE B
4. SNOW ON THE ROOF -Just Like You And me-
5. SENTIMENTAL CHRISTMAS

「SNOW ON THE ROOF -Just Like You And me-」では、通常とは異なり、町支寛二がリード・ヴォーカルを、浜田省吾がバッキング・ヴォーカルを務めています。また、「SENTIMENTAL CHRISTMAS」は、アルバム『愛の世代の前に』に収録されている同名曲のセルフカバーですが、本作への収録にあたり、歌詞の一部が変更されています。

アルバム制作には、以下のミュージシャンが参加しています。

Drums：滝本季延
Bass：江澤宏明
Guitars：町支寛二, 法田勇虫, 浜田省吾
Keyboards：板倉雅一
Saxophones：古村敏比古
Synthesizer：福田裕彦
Synthesizer Programming：迫田至
Percussion：Pecker
Strings Arrangement：国吉良一
Strings：JOE Group
* Chorus：町支寛二, 浜田省吾

『CLUB SNOWBOUND』は、浜田省吾の音楽的なルーツと新たな試みが融合した、冬の季節にぴったりの作品と言えるでしょう。

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