CQ (NPO法人)

渋谷のラジオ

特定非営利活動法人CQ（シーキュー）は、東京都渋谷区を中心に超短波放送で地域に密着したFMラジオ放送を行う特定地上基幹放送事業者です。このコミュニティ放送局は「渋谷のラジオ」として親しまれており、JCBAにも加盟しています。開局は2016年4月1日で、渋谷区全域に加え、港区と新宿区の一部地域もカバーしています。

背景と設立経緯

かつて渋谷区には東京コミュニケーション放送（SHIBUYA-FM）が存在しましたが、2013年に廃局となり、その後約3年の間が経過しました。CQは、開局時に著名なアーティストの福山雅治などが出資し、代表理事には箭内道彦氏が就任しました。このため、開局当初から多くの注目を集めています。

放送のスタイル

渋谷のラジオは初め、パソコンでの聴取は基本的にできませんでしたが、2017年からABEMAの「AbemaRADIO」チャンネルを通じて一部の番組を聴取できるようになりました。その後、2021年10月にはJCBAインターネットサイマルラジオでの配信を始め、これによって全ての番組がPCでも自由に聴けるようになりました。また、スマートフォン専用アプリを通じた放送も行い、アプリをダウンロードするだけで誰でも利用可能になりました。

番組の特徴

渋谷のラジオでは、多彩なパーソナリティが「センパイ」として活躍しています。初回のパーソナリティには、有名なアーティストや作家が名を連ねており、多様な番組が展開されています。番組は主に「部活」という形式で、各番組は「渋谷◯◯部」という名称がつけられ、リスナーが親しみやすい形で親密なコミュニティを形成しています。

主な番組には、「渋谷のナイト」や「渋谷のラジオの学校」などがあり、それぞれが特定のテーマを持って放送されます。また、福山雅治と荘口彰久の「地底人ラジオ」は一部のAMラジオ局で遅れネットされています。さらに、過去の番組もラジオクラウドやnoteで配信され、一部はアーカイブとしていつでも聴ける仕組みが整っています。

進化と展望

渋谷のラジオは、開局から現在に至るまで多くの活動を続けており、2017年には開局一周年を祝う公開生放送を渋谷ハチ公前で実施し、福山雅治氏も参加するなど、地域コミュニティとの絆を深める取り組みが行われています。また、2020年からは運営体制を変更し、理事長に新たな人材を迎え、さらなる発展を目指しています。

渋谷のラジオは、地域の文化を発信する重要な役割を果たしながら、今後もリスナーと共に歩んでいくことでしょう。音楽やトークを通じて、多様な人々が交わる場所となることを目指しています。

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