Call Level Interface

Call Level Interface（CLI）は、The Open Groupによって開発された、SQLベースのデータベース管理システムのための事実上の標準APIです。1990年代初頭にその開発が始まり、当初はC言語とCOBOLでの使用に限定されていました。

CLIは、CやCOBOLで書かれたプログラムが、データベース管理システム（DBMS）に対してSQLクエリをどのように送信し、返ってきたレコードセットをアプリケーションがどのように処理すべきかについて、一貫した方法を定義しています。このインターフェースは、The Open Groupが提唱するオープンアプリケーション標準であるCommon Application Environmentの一部であり、異なるベンダーによって開発されたプログラム間での効率的な相互運用性を実現することを目的としています。

SQL/CLIは、SQLデータベースにアクセスするための、実装に依存しない国際標準です。クライアントサーバツール群は、ダイナミックリンクライブラリを通じて容易にデータベースに接続でき、多種多様なクライアントサーバツールがこの標準をサポートしています。

CLI標準は、Open Database Connectivity（ODBC）仕様の基盤となりました。ODBCは、ベンダー間の差異を吸収し、透過的なデータベースアクセスを可能にしました。現在、ODBCの最新バージョンはODBC 3.52であり、これにはISOとX/Open|X_Openの標準規格から導入された機能も含まれています。

歴史

Call Level Interfaceの規格策定は、アメリカのSQL Access Groupによって開始されました。1992年、この規格がマイクロソフトのODBC APIとして最初に発表され、市場に投入されました。CLIの仕様は1993年にISOとANSIの標準化委員会に提出されました。この標準は、書籍としてISBN 1-85912-081-4が付与され、内部文書番号はC451とされました。

ISO SQL/CLIは、1992年版SQL標準（SQL92）の補遺として収録されました。最終的には、ISO標準ISO/IEC 9075-3:1995 Information technology Database languages SQL -- Part 3: Call-Level Interface (SQL/CLI)として標準化されました。現在のSQL/CLIは、SQL3（1999年版仕様）もサポートしています。

1994年の第4四半期に、この標準の管理はX/Open|X_Openに移管され、さらに機能の拡張と更新が行われました。X/Open|X_Open CLIインターフェースは、ISO SQL CLIの機能範囲を包含しています。

この記事は、2008年11月1日以前にFree On-line Dictionary of Computingから取得した項目の資料に基づき、GFDL バージョン1.3以降の「RELICENSING」（再ライセンス）条件に基づいて組み込まれています。

外部リンク

Online definition of CLI at The Open Group

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