Call of Duty: Modern Warfare 3 – Defiance

『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア 3 ディファイアンス』

『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア 3 ディファイアンス』は、2011年にニンテンドーDS専用にリリースされたファーストパーソン・シューティングゲームです。この作品はn-Spaceによって開発され、アクティビジョンが発売しました。本作は、シリーズのメインタイトルである『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』と同じ設定を基にしていますが、独自のストーリーラインが展開されます。ゲームにはアイアンサイトや車両ミッションなど、シリーズの特徴적인要素が取り入れられています。この作品はDSプラットフォームでリリースされた最後のコールオブデューティタイトルであり、日本では未発売です。

ゲームプレイ

本作も前作と同様の一人称視点で進行しますが、新たに下画面を活用したステータス表示機能が搭載されています。プレイヤーは、敵に接近せずともナイフを装備できるなど、操作面での改善が見られます。これにより、ゲームプレイが一層の戦略性を持って展開されるようになっています。

ストーリー

ストーリーモードでは、『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』とは異なるサブプロットが展開され、この作品独自の物語が描かれます。背景は、前作の『モダン・ウォーフェア2』におけるロシアのアメリカ侵攻から始まり、アラスカでの州兵の軍事訓練から物語が進展します。

州兵たちは、イギリスの特殊部隊「SFSG」と協力し、ロシア軍に立ち向かう訓練を行っています。彼らは、ウィルトンの町防衛やトランス・アラスカ・パイプラインの確保に成功します。物語が進むと、アリゾナとネバダの州境に移動し、フーバーダムでの激闘が繰り広げられます。部隊はヘリコプターによる急襲を試みるものの、一方の発電機に仕掛けられた爆弾が爆発し、アリゾナの電力供給は崩壊します。

終盤では、州兵とSFSGの部隊はボルチモア・ワシントン国際空港の奪還に成功しますが、ロシア軍が大量破壊兵器を米国に移送していることを知ります。彼らは緊急に港へ向かい、ロシア軍によって占拠された貨物船に攻撃を仕掛けます。ストーリーのクライマックスでは、ロシアのハインドヘリコプターが離陸する瞬間に部隊が成功裏に撃墜しますが、最後の場面での主人公の語る「本当の戦いはこれからだ」という言葉は、続編である『モダン・ウォーフェア3』の第三次世界大戦を暗示しています。

マルチプレイヤーモード

本作では、プレイヤーが武器のロードアウトや手榴弾のオプション、パークを設定し、これらを保存する機能が大幅に改善されています。以前の携帯機向けのコールオブデューティタイトルと同様、武器を用いたキル数に応じて新たな武器が解除されるシステムも健在です。また、プレイヤーはリスポーン時に自由にロードアウトを変更できるため、柔軟に戦略を変えることが可能です。ホスト機能を利用すれば、マップオプションを事前に設定し、手軽にゲームを開始することもできます。

評価

タイトルの評価は分かれましたが、いくつかのメディアからは高い評価を受けています。例えば、「Official Nintendo Magazine」のクリス・スカリオンは、本作が持つ限界を考慮した上で、印象深いシューティングゲームであると称賛しました。また、「Nintendo World Report」のジェームズ・ドーソンは、完全に評価されなかったものの、人気シリーズのDS版としては良好な出来だとコメントしています。ゲームが持つユニークな要素やストーリーは、プレイヤーに新たな冒険を提供しています。

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