Celestial Diva

「Celestial Diva」（セレスティアル・ディーヴァ）は、声優・歌手の茅原実里が2012年3月21日にリリースした14枚目のシングルです。作詞は宝野アリカ、作曲は上松範康が担当し、ゲーム『ケイオスリングスII』のテーマソングとして制作されました。このシングルは、前作「TERMINATED」から約5ヶ月ぶりのリリースとなり、茅原のシングル作品としては8作ぶりに、カップリング曲1曲とオフヴォーカル2曲という構成になっています。初回生産限定盤は、スリーブケース仕様で、ファンにとっては特別な一枚と言えるでしょう。

表題曲「Celestial Diva」は、ゲームの世界観と深く結びついています。茅原の歌手活動再開後、初めてゲーム作品の主題歌に起用された楽曲であり、ランティス、上松範康、そして『ケイオスリングスII』のプロデューサーである安藤武博の提案が一致したことから実現しました。安藤自身も茅原のコンサートに参加し、その楽曲に対する姿勢に共感したことが、今回の起用に繋がったと語っています。宝野アリカと上松範康は、茅原の楽曲を初めて手掛けることになり、宝野は特に、劇中で茅原が演じるキャラクター、レシカが歌う場面があることから、主題歌を茅原に依頼したという経緯があります。また、カップリング曲「IDENTITY」は、茅原自身が作詞を手掛けており、彼女にとって8曲目の作詞作品となりました。

ジャケットデザインとPVは、2012年2月28日にバンダイナムコライブTVで初公開され、その後ランティスの紹介ページでも公開されました。PVのショートバージョンは、YouTubeとニコニコ動画のLantis公式チャンネルでも配信され、多くのファンが視聴しました。ジャケットとPVは、『ケイオスリングスII』の世界観を反映しており、PVにはゲームの映像も挿入されています。制作チームは、前作「D-Formation」と同じメンバーで構成され、ビジュアルイメージは「神秘的でとても美しいジャケット」に仕上がりました。茅原はPVについて、「ケイオスリングス2の世界を感じてもらえるPV」と語っており、ラストカットではコンクリートの上で寝ていたため、寒さを感じたというエピソードも明かしています。

オリコン週間シングルチャートでは、2012年4月2日付で16位を獲得。初動売上は0.6万枚と、前作から減少しましたが、茅原のシングル作品としては13作連続でTOP20入りを果たしました。また、オリコンデイリーチャートでは3月21日付で15位を記録。Billboard JAPAN Hot Singles Salesでは16位、Billboard JAPAN Hot Animationでは4位を獲得し、Hot Animationチャートでは3作連続でTOP5入りを果たしました。

音楽評論家のCDジャーナルは、「幻想的なストリングス、シークエンスリズムの力強さが広がるボーカル表現」と評し、楽曲の魅力を引き出しています。

収録曲は以下の通りです。

1. Celestial Diva [5:06]
- 作詞：宝野アリカ、作曲：上松範康、編曲：菊田大介
- 『ケイオスリングスII』テーマソング、テレビ東京系音楽番組『アニソンぷらす』エンディングテーマ
- 茅原曰く「美しくて、切なくて、激しい楽曲」
- 歌詞はレシカの視点で描かれ、犠牲の上に成り立つ平和を表現
- Animelo Summer Live 2013で宝野アリカとのコラボレーションが実現
2. IDENTITY [5:20]
- 作詞：茅原実里、作曲：俊龍、編曲：大久保薫
- 茅原自身が作詞した、大切な応援ソング
- 「一人立ち」をテーマにした、自分自身と向き合う曲
- 大先生室屋のバイオリンソロパートが聴きどころ
- 曲中にセリフが挿入
3. Celestial Diva (off vocal)
4. IDENTITY (off vocal)

このシングルは、CDの他に、DVDやBlu-ray Discにも収録されています。また、ランティスによる紹介ページ、特設サイト、商品情報、PVのショートバージョンがYouTubeやニコニコ動画で公開されています。茅原実里の新たな一面が感じられる「Celestial Diva」は、ファン必聴の一枚です。

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