Cisco Certified Internetwork Expertとは？意味をやさしく解説

Cisco Certified Internetwork Expert (CCIE)

概要

CCIEは、シスコシステムズが提供するベンダー資格の一つであり、ネットワークエンジニアおよびシステムエンジニアの中でも最高の技術と知識を持つことを示します。国際的に認められ、業界内で非常に高い評価を受けているこの資格は、ネットワーク技術者が追求すべき理想の証と言えるでしょう。CCIEの試験は英語で行われ、難易度が非常に高いことから、他のネットワーク技術系資格と比較して特に価値があるとされています。日本の国家資格であるネットワークスペシャリストよりも難易度が高いとされ、受験者には徹底的な準備が求められます。

CCIEは、シスコ技術者認定資格の中で最上級に位置付けられています。そのため、受験するための前提資格は特に設けられていませんが、一般的にはCisco Certified Network Associate（CCNA）やCisco Certified Network Professional（CCNP）といった下位資格を経て受験することが期待されます。また、CCIEの上位資格としてCisco Certified Architect (CCAr)が用意されていますが、これはCisco Certified Design Expert (CCDE)の認定が受験要件となるため、さらに専門性が求められます。

試験制度

CCIEが運営する試験は、言語として英語のみが使用されます。受験者はCCNAやCCNPの認定を持っていなくても、直接CCIEの試験を受けることができます。しかし、一度取得したCCIE資格を維持するためには、2年ごとに再認定を受ける必要があります。

筆記試験

日本国内でのCCIE筆記試験の受験料は51,840円で、受験はピアソンVUEが運営するセンターで行われます。筆記試験に合格すると、全てのトラックのCCNA、CCNP、CCIE、さらにはデザイン系やスペシャリスト資格なども再認定される特典があります。

ラボ試験

ラボ試験はシスコの公式サイトから申し込む必要があり、合格した筆記試験の結果と日付が求められます。受験料は約1,600ドルで、主にシスコ本社を含む世界各国で行われ、全トラックについてのラボ試験を受験できます。ラボ試験の結果は48時間以内にオンラインで確認でき、万が一不合格となった場合は、14日以内に再査定やレビューを要請することができます。

特色

CCIEの試験は定期的にアップデートされ、新しい技術や知識が反映されています。各試験バージョンでは、指定されたハードウェアやソフトウェア環境において、具体的な技術ポリシーの設定、確認、トラブルシュートに関する問題が出題されます。特に、シスコ機器は業界のデファクトスタンダードとして広く使われているため、CCIE資格が求められる場面が増えています。

市場価値

CCIEを取得することで、国際的な資格を保持することになり、市場価値が大いに向上します。近年では、ネットワークインフラ構築のプロジェクトにおいて、入札条件としてCCIE資格者の存在が求められるケースも少なくありません。他社の同レベル資格には、ジュニパーネットワークスのJNCIEやアルカテル・ルーセントのSRAなどがあります。

参考リンク

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