Citylights Dandy

角松敏生が2010年8月4日にリリースした20枚目のオリジナルアルバム『Citylights Dandy』は、都会の夜を鮮やかに描き出した、聴き応えのある作品です。

これまでの角松作品で多く見られた「海・夏」をテーマにした楽曲とは一線を画し、本作では「都会・夜」という新たなテーマに挑戦しています。

2003年発表の『Summer 4 Rhythm』で確立された、玉田豊夢（Drums）、松原秀樹（Bass）、今剛（Guitar）、森俊之（Keyboard）による4rhythmを軸に、都会の夜に潜む様々な感情を表現しています。アルバム全体を彩るAORサウンドは、ジャケットやタイトルからも感じられる洗練された雰囲気を醸し出しています。

楽曲一つ一つに、夜の持つ独特の雰囲気、たとえば、ときめき、倦怠感、妖しさ、深みといった要素が巧みに織り込まれています。

特に注目すべきは、「134」と「Mrs. Moonlight」です。この2曲は、アルバム発売に先駆け、角松敏生ソロとしては初のデジタル配信でリリースされました。

Blu-ray盤には、アルバム全曲が5.1chサラウンドでリミックスされて収録されています。

これは単なる高音質化だけでなく、アルバムコンセプトである「都会の夜」を視覚的に楽しむための工夫が凝らされています。

Blu-rayを再生すると、都会の夜の情景を思わせる映像と共に音楽が流れ、歌詞も表示される仕様となっており、より没入感のある音楽体験を可能にしています。

さらにBlu-ray盤には、「Mrs. Moonlight」のミュージックビデオも収録されており、視覚と聴覚の両面から作品の世界観を堪能できます。

収録曲は、「Dandy… in the Citylights」、「HOT LAZY NIGHT」、「Fly By Night」、「134」、「La Carnaval」、「Twilight Moody Blues」、「Mrs. Moonlight」、「Friend」、「Funky GO-KOHN」、「浜辺days」、「See You Again」と全11曲。

それぞれの楽曲は、都会の夜の様々な表情を反映したバラエティに富んだ内容となっています。「浜辺days」のように、タイトルからは意外性を感じさせる楽曲も含まれており、聴く者を飽きさせません。

『Citylights Dandy』は、角松敏生が長年のキャリアで培ってきた音楽性と、新たな挑戦が融合した、まさに集大成と言える一枚です。都会の夜に彩られた、大人のための洗練されたサウンドを、ぜひお楽しみください。

SonyMusic、角松敏生オフィシャルサイト、Discogsなどでも本作の情報を確認できます。

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