Cock.li

Cock.liは、2013年にサービスを開始した電子メールおよびインスタントメッセージサービスです。当初はドイツの運営者の自宅で運営されていましたが、爆破予告などに利用された結果、ドイツ当局によってサーバーが押収されるという事態に見舞われました。この事件を機に、運営者はルーマニアへと拠点を移し、現在は防弾ホスティングサービスであるFlokiNET上で運営されています。

概要

Cock.liでは、電子メールサービスとしてIMAP、POP、SMTPといった一般的なプロトコルに加え、WebメールインターフェースであるCockmailが利用可能です。インスタントメッセージングは、XMPPプロトコルを通じて接続できます。WebメールにはRoundCubeが採用されており、日本語を含む多言語に対応しています。また、Torの秘匿サービス（Tor Hidden Service）経由でのアクセスもサポートされています。Webメールで送信されるメールはUTF-8でエンコードされます。利用可能なドメインはcock.liを含め、28種類に及びます。

2021年4月28日、運営者のVincent Canfield氏は、アカウント登録者数が100万人を突破したことを発表し、新規アカウントの登録を一時的に閉鎖しました。今後は招待制による登録となり、自動化された登録を防ぐとともに、登録時に使用されるIPアドレスなどの情報も記録されなくなるとのことです。

プライバシー

Cock.liは、ユーザーのプライバシー保護を非常に重視しています。TorやVPNを利用した登録・利用が推奨されており、登録時に個人情報を必要としません。ターゲティング広告のためにメールの内容を解析することもありません。ログは2〜3日間保持されます。法執行機関からの情報開示要求があった場合は、そのやり取りが公開されます。運営者は匿名性を尊重していますが、技術的にそれを証明することはできないため、PGP（GPG）の使用を推奨しています。

特徴まとめ

サービス開始: 2013年
主なサービス: 電子メール、インスタントメッセージ
電子メールプロトコル: IMAP, POP, SMTP
Webメール: Cockmail (RoundCubeベース)
インスタントメッセージング: XMPP
多言語対応: 日本語含む
Tor秘匿サービス対応: あり
利用可能ドメイン: 28種類
登録: 招待制（2021年4月以降）
個人情報: 登録不要
ログ: 2〜3日保持
プライバシー重視: Tor/VPN利用推奨、メール解析なし、法執行機関とのやり取りを公開
推奨: PGP/GPG暗号化

外部リンク

公式ウェブサイト
Cockmail
Tor秘匿サービス

関連項目

フリーメールサービス
ProtonMail - Tor秘匿サービスに対応
* Onionドメインの一覧 - Tor秘匿サービスに対応したサービスの一覧

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