D705iμ

FOMA D705iμは、NTTドコモから発売された三菱電機製の第三世代携帯電話（FOMA）端末です。D703iをベースに、機能面が大幅に強化されたモデルとして位置づけられます。

デザインと特徴

D705iμは、D703iから厚みが増したものの、機能面ではおサイフケータイ、2in1、microSDカードへの対応など、大幅な進化を遂げました。デザイン面では、キー操作部にメタリックシートを採用し、光沢感が向上しています。また、画面にはハーフミラーが使用され、よりメタリックな印象を強調しています。これにより、D705iμは、洗練されたスタイリッシュな外観を備えた端末となりました。

一方で、サブカメラは搭載されていないため、テレビ電話で自分の顔を相手に送信することはできません。この点は、他の機種と比較して注意が必要な点です。

三菱電機撤退とDシリーズ

2008年3月3日、三菱電機は携帯電話事業から撤退することを発表しました。そのため、D705iμは、同時期に発売されたD705iとともに、三菱電機が最後に発売した携帯電話となりました。Dシリーズにおいては、「μ」の文字が機種名に付与されたのは、このD705iμが最初で最後です。このことから、D705iμは、三菱電機の携帯電話史における重要な一台として記憶されています。

プリインストールアプリ

D705iμには、以下のiアプリがプリインストールされています。

地図アプリ
Gガイド番組表リモコン
DCMXクレジットアプリ
ケータイクレジットiD

これらのアプリは、D705iμの利便性を高め、ユーザーの日常生活をサポートしました。

歴史

D705iμの開発から発売までの主な出来事は以下の通りです。

2007年11月1日 - D905i、D705i、D705iμなど、多数の機種の開発が発表されました。
2007年11月22日 - 技術基準適合証明（TELEC）を通過しました。
2007年11月30日 - 電気通信端末機器審査協会（JATE）を通過しました。
2008年1月10日 - 報道関係者向けの内覧会で実機が公開されました。
2008年1月30日 - 正式に発売開始されました。

これらの出来事を通じて、D705iμは市場に投入され、ユーザーの手に渡りました。

関連機種

D705iμに関連する機種としては、以下が挙げられます。

D703i：D705iμのベースとなった機種
D905i：同時期に発表されたDシリーズのハイエンドモデル
D705i：D705iμと同時に発売された機種

これらの機種との比較を通じて、D705iμの特徴をより深く理解することができます。

その他

* BモードのメールはWebメールとして扱われます。

以上の情報から、FOMA D705iμは、機能性とデザイン性を兼ね備えた、三菱電機最後の携帯電話の一つとして、その歴史に名を刻みました。

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