DAKARA

DAKARAとGREEN DA・KA・RA：サントリーの機能性飲料ブランドの軌跡

2000年、サントリーフーズは「カラダ・バランス飲料」をキャッチフレーズに、清涼飲料水DAKARAを発売しました。すっきりとしたグレープフルーツ風味で低カロリー、100mlあたり17kcalという特徴を持ち、発売当初はインパクトのあるCMで話題を呼びました。

DAKARA開発の背景とコンセプトの変遷

DAKARAは、既存のスポーツドリンク市場への挑戦として開発されました。「ポカリスエット」や「アクエリアス」といった競合他社製品に対抗するため、当初は「もうひと頑張りできる働く男のスポーツドリンク」というコンセプトが設定されました。しかし、2年間におよぶ市場調査の結果、スポーツドリンクはスポーツ後だけでなく、二日酔いや仕事の合間など、様々なシーンで消費されていることが明らかになりました。また、現代人の食生活の乱れが深刻な問題となっていることも把握しました。この結果を受け、コンセプトは大きく転換。「余分なものを排出させ、不足分を補う」という、従来のスポーツドリンクとは異なる独自の機能性飲料としての位置づけが確立されました。

DAKARAは、イノシトールによる中性脂肪蓄積抑制、アラビノースによる糖分吸収抑制といった機能性を持ち、砂糖の代わりにブドウ糖、果糖、スクラロースを使用することでカロリーを抑えています。また、ナトリウムを含まずカリウムを配合することで、塩分排出を促す効果も期待できます。さらに、糖質と糖類の明記など、他の清涼飲料水には見られない透明性も特徴です。

GREEN DA・KA・RA：日常生活を彩る水分補給ブランド

2012年に発売されたGREEN DA・KA・RAは、「日常生活の水分補給」をコンセプトに、11種類の素材と純水だけで作られています。汗などで失われた水分とイオンを効率的に補給できるよう、イオン濃度と浸透圧が調整されています。

GREEN DA・KA・RAは、2013年の麦茶発売を皮切りに、野菜飲料、果汁入り飲料、乳性飲料など、カテゴリーを横断した幅広いラインナップを展開するまでに成長しました。その商品数は、DAKARAをはるかに超える規模となっています。

DAKARAシリーズの進化と多様な展開

DAKARAは発売以来、数々のリニューアルを経てきました。カルシウム、マグネシウム、食物繊維の強化、味わいの改良、食塩不使用化、機能素材の追加など、常に消費者のニーズに応えるべく進化を遂げています。また、カロリーゼロの炭酸飲料「DAKARA ゼロ スパークリング」や、スポーツドリンク「DAKARA SPORTS」など、様々な派生商品も展開しています。

GREEN DA・KA・RAの多様なラインナップ

GREEN DA・KA・RAシリーズは、麦茶、野菜飲料、果汁入り飲料、乳性飲料など、多様な商品群を展開しています。季節限定商品や、コラボレーション商品なども登場し、常に新しい試みを取り入れています。また、近年は健康志向の高まりを受け、特定保健用食品「大人ダカラ」や、素材にこだわった商品なども発売されています。

DAKARAシリーズのCMと広告戦略

DAKARAとGREEN DA・KA・RAのCMは、時代とともに変化を遂げてきました。初期の個性的なCMから、近年は著名なタレントを起用した親しみやすいCMへと進化し、ブランドイメージの確立に貢献しています。

まとめ

DAKARAとGREEN DA・KA・RAは、発売以来、消費者の健康をサポートする機能性飲料として、市場に貢献してきました。時代の変化に合わせて商品を改良し、新たな価値を提供し続ける姿勢は、このブランドが長く愛され続ける理由と言えるでしょう。今後も、多様化するニーズに対応した商品展開と、魅力的なCMで、消費者を惹きつけていくことでしょう。

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