DARK LAW 〜Meaning of Death〜 (ダークロウ-ミーニング・オブ・デス)
1997年
3月28日にアスキーから発売された
スーパーファミコン用ロールプレイングゲーム。
データイーストの『ダークロード』、アスキーの『Wizap! -ウィザップ 〜暗黒の王-』に続く3部作の最終作。
概要
300年前に世界を滅ぼそうとした邪心の影が甦り、プレイヤーはレイフォール王国に平和をもたらすべく冒険を繰り広げます。
開発は酒田エス・エー・エス、
プロデューサーは金田剛、シナリオはさわじりたくみと巌光生が担当。音楽は永野啓司と志知道彦が手掛けています。
アスキーから発売された最後の
スーパーファミコン用ソフトの一つです。
ゲーム内容
システム
光の神オルファスを信仰するレイフォール国を舞台としたダークファンタジー。
前作『Wizap! 〜暗黒の王〜』同様、シナリオ解決をメインとするRPGです。
プレイヤーはシャノア・タウンの住人となり、怪事件や問題を解決しながら、謎の地下
ダンジョン・封印の洞窟を探索します。
前作のシステムを継承しつつ、簡略化され難易度が低下。
戦闘はタクティカルRPG形式となり、仕事システムは転職のみとなりました。
マルチエンディング方式で、シナリオの解決によって異なるエンディングが用意されています。
知名度は高くありませんが、SFC時代の高難易度ゲームとして知られ、中古市場では比較的高値で取引される傾向があります。
パーティ
ゲーム開始時に最大4人(男女2人ずつ)のキャラクターを作成し、1人を選択して物語を開始。
残りのキャラクターは
酒場でパーティに加えることができます。
パーティは最大3人編成で、シナリオによってはゲストキャラクターが加わり4人編成になることもあります。
冒険
冒険は封印の洞窟の探索とシナリオイベントの2種類があります。
封印の洞窟は常時探索可能。
シナリオイベントは、キャラクターのレベルに合わせて発生し、町の住人との会話を通じて依頼を受ける形で開始します。
複数のシナリオを同時進行はできません。シナリオをクリアすると、封印の洞窟の入口の封印が回復していきます。
休息と宿屋
休息はいつでも可能で、経験値がたまっているとレベルアップします。
セーブポイントでの休息はHPのみ回復します。
宿屋ではHP・MPが全回復しますが、レベルアップはしません。
寺院への寄付でも回復できます。
封印の洞窟内では、スキル「レストアリュート」でMP消費なしにパーティ全体のHPを回復できます(
ダンジョン内限定)。
ステータス
レベルアップや寺院への寄付でステータスが上昇します。
一定値に達すると新たな職業に転職可能になります。
特徴的なステータス
力強さ: 攻撃の命中率
素早さ: 戦闘時の行動力
生命力: 休息時のHP回復力
戦闘
タクティカルRPG形式で、フィールド上を移動しながら敵を攻撃します。
行動力はゲージで示され、ゲージの分だけ移動や戦闘が可能です。
設定
用語
アルツァート: ダルク王の怨念から生まれた異界の邪神。
オルファス: 世界の創造主。
ソフィア・レナード: 300年前のレイフォール王国の王女。邪神を封印。
ダルク王: アムグノン国の王。神を呪い世を去り、怨念が邪神を呼んだとされる。
ディエノアス: レイフォール国の僧侶。デスクリーチャー利用を主張し追放。
デスクリーチャー: 旧アムグノン国の民が異形の怪物として蘇ったもの。
破壊者: 大戦を嘆いた神の怒りから生まれた存在。
封印の洞窟: シャノア・タウン近郊の地下
ダンジョン。かつての大戦争の戦場。
職業とスキル
ギルドで転職可能。旅人、農民、商人、狩人、漁師、職人、詩人、防人、盗賊、道化師、僧侶、牧師、学者、魔術師、役人、兵士などがあります。
職業ごとにレベルアップ時のステータス上昇や収入が異なります。
上位職業には、特定のステータスとスキルが必要です。
代表的なスキル
アンロック: 閉ざされた扉を開ける。
ジャンプ: 離れた場所を跳び越える。
スクロール: 魔法の探究、購入に必要。
レストアリュート: 洞窟内でMPなしでHP回復。
トリックガード: 敵の攻撃を受け流す。
魔法
魔石を組み合わせて新たな魔法を発見します。魔法の探究は魔法ギルドで行います。
魔石の種類と組み合わせ
元素の魔石(土、火、水、風)
状態の魔石(液化、気化、凝固、分解)
媒体の石(刃、鎧、羽、角、骨、肉)
カオスの魔石(雷、天)
魔法の例
アースヒール: 骨+分解+土
フレアストーム: 火+風+火+気化+肉
登場人物
アントニアナ・マッケイ: 女魔術師。
オナリナ: ソフィア神殿聖地の防人。レフィアの育ての親。
ネアレルトス・マエリオン: 天才魔道士。古代呪術の復活に力を注ぐ。
ハイバード: 死神。
メリル: 怪力を持つ少女。兄を探している。
レフィア・ハイダルム: オナリナの養女。ソフィア・レナード姫にちなんで名付けられた。
スタッフ
ディレクター: 巌光生
シナリオ: さわじりたくみ、巌光生
プロデュース: 渡辺卓也、金田剛
音楽: 永野啓司、志知道彦
評価
ゲーム誌『ファミ通』
クロスレビュー: 21点(満40点)
『
ファミリーコンピュータMagazine』ゲーム通信簿: 18.0点(満30点)