DCアーモリー

DCアーモリー：多目的アリーナの歴史と現在

DCアーモリーは、ワシントンD.C.にある多目的アリーナとして知られています。元々はコロンビア国家警備隊の本部として建設され、軍事的な役割を担っていましたが、現在は様々なイベントが開催される多目的施設として利用されています。

歴史

1941年に建設された当初は、コロンビア国家警備隊とアメリカ軍の武器庫、そして新兵の研修施設としての役割を担っていました。第二次世界大戦終結後、軍事訓練機能は徐々に縮小され、1948年にはDCアーモリー会が軍以外の使用を認め、多目的ホールへと姿を変えました。

一時、FBIの指紋記録管理部署が置かれたこともあり、また、歴代大統領が政治キャンペーンで利用するなど、様々な歴史的な出来事の舞台となっています。ジョン・F・ケネディ大統領が就任前に演説を行った場所としても知られています。

1994年には軍事部門が完全に撤退し、アメリカ軍の駐屯地は縮小。指令本部と必要最小限の武器庫のみが残されました。武器庫と訓練施設の一部は解体され、ホールが拡張されました。

スポーツアリーナとして

DCアーモリーは、スポーツアリーナとしても様々な歴史を持っています。1946年には、NCAAのバスケットボールリーグ1部、ジョージタウン大学・ホイヤーズの仮本拠地となりましたが、新しいスタジアムの完成により、わずか3年でその役割を終えました。

2006年には、ローラーゲームの女子1部リーグ、DC・ローラーガールズのホームスタジアムとなり、2009年には全米室内サッカーリーグ、D.C.アーマーの本拠地となりましたが、チームが1年で解散したため、幻のホームとなりました。

プロレスでは、1990年にWCWがキャピタル・コンバットとのイベントを開催したことをきっかけに、一時WCWの常設会場の一つとなりました。

近年特に注目されているのがボクシングです。ワシントンD.C.出身のマーク・ジョンソンやラモン・ピーターソンといった選手が試合を開催し、オスカー・デ・ラ・ホーヤのゴールデンボーイプロモーションズがワシントンD.C.でボクシングイベントを開催する際の主要会場の一つとなっています。

最近開催されたボクシングイベント

ゴールデンボーイプロモーションズ進出前

1998年2月22日：マーク・ジョンソン vs アーサー・ジョンソン

ゴールデンボーイプロモーションズ進出後

2011年12月10日：キャピタル・ショウダウン WBA・IBF世界スーパーライト級スーパー王者アミール・カーン vs ラモン・ピーターソン（HBOペーパービュー生放送）
2013年2月22日：ラモン・ピーターソン vs ケンドール・ホルト（ESPNフライデーナイトファイトがライブ中継）
2014年1月25日：ラモン・ピーターソン vs ディエリー・ジャン（チャンピオンシップ・ボクシングがライブ中継）
* 2014年4月19日：WBA・IBF世界ライトヘビー級王座統一戦 ベイブット・シュメノフ vs バーナード・ホプキンス、WBO世界ミドル級王者ピーター・クイリン vs ルーカス・コネチ

DCアーモリーは、その歴史と多様性から、ワシントンD.C.において重要な役割を果たしている施設と言えるでしょう。

外部リンク

公式サイト

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