DELICIOUS 〜JUJU's JAZZ 3rd Dish〜

JUJUのジャズカバーアルバム『DELICIOUS』シリーズの第3弾となる『DELICIOUS ~JUJU's JAZZ 3rd Dish~』は、2018年12月5日にリリースされました。前作から5年6ヶ月ぶりとなる本作は、総合プロデューサーに松尾潔を迎え、島健、安部潤、川口大輔をサウンドプロデューサーとして制作されました。

アルバムのテーマは「ニューヨーク」。
「My Favorite Things」「What A Wonderful World」「Fly Me To The Moon」といったジャズのスタンダードナンバーに加え、久保田利伸とのデュエットによるスティングのカバー「Englishman In New York」、映画『ニューヨーク・ニューヨーク』の主題歌「New York New York」、映画『モダン・タイムス』のテーマ曲「Smile」、そして“JUJU×松尾潔×小林武史”名義によるシングル曲「メトロ」など、全14曲が収録されています。

収録曲は、ジャズのスタンダードナンバーに加え、映画やCMで親しまれている楽曲、そしてオリジナル曲と多岐にわたります。アルバム全体を彩るのは、1940年代から60年代のニューヨークの薄暗いジャズクラブを彷彿とさせる、オーセンティックなジャズアレンジです。シングル曲「メトロ」を除く13曲は、そのテーマに沿ったアレンジが施されており、まるで当時のジャズクラブで演奏を聴いているかのような雰囲気を味わえます。

特に注目すべきは、久保田利伸とのデュエットによる「Englishman In New York」です。この曲は、スティングの原曲をJUJUと久保田利伸の二人の歌声で、新たな魅力を引き出しています。また、「New York New York」は、マーティン・スコセッシ監督の同名映画の主題歌として知られ、その華やかなメロディーが、JUJUの歌声によって新たな生命を吹き込まれています。さらに、「Smile」は、チャーリー・チャップリンが主演・監督を務めた映画『モダン・タイムス』のテーマ曲であり、その美しいメロディーが、ジャズアレンジによってさらに感動的に響きます。

アルバム全体を通して、「ニューヨーク」というテーマを深く掘り下げ、ジャズの魅力を最大限に引き出した作品と言えるでしょう。選曲の幅広さ、アレンジのクオリティ、そしてJUJUの表現力豊かな歌声が融合し、聴く人を魅了します。『DELICIOUS ~JUJU's JAZZ 3rd Dish~』は、ジャズファンだけでなく、幅広い音楽ファンにとっても、聴き応えのある一枚です。

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