安部潤

安部 潤（あべ じゅん）の音楽経歴

安部潤は、1968年2月29日に福岡で生まれたピアニスト、作曲家、音楽プロデューサーです。幼少期から音楽に親しんでおり、特に母親がピアノ講師だったことから、3歳でピアノのレッスンを始めました。中学時代には吹奏楽部でトランペットを演奏し、ニニ・ロッソやハーブ・アルパートの影響を受けてフュージョン音楽にのめり込んでいきました。

大学では学生ミュージシャンとして活動し、福岡エリアでのCM音楽や編曲を手がけるようになりました。こうしてセミプロとしての活動を続ける中で、編曲家の船山基紀と出会い、1992年に上京。船山の事務所に所属し、東野純直の編曲に関わる経験を積みました。若くして業界に名を馳せる存在となり、スタジオミュージシャンの山田秀俊からも音楽的指導を受けました。

安部は1994年にポップスバンド「View」のキーボーディストとしてデビューし、その後、「FIELD OF VIEW|FIELD_OF_VIEW」という名前に改名。彼の手掛けた2ndシングル『突然』はミリオンセラーとなり、一躍有名になりましたが、3rdシングル『Last Good-bye』のリリースを経て、リーダーシップの役割を卒業しました。

脱退後は作曲家、編曲家、プロデューサーとして新たな道を切り開きます。彼は、MISIAや安室奈美恵などの人気アーティストに楽曲を提供し、映画音楽やCMソング制作も幅広く手がけています。特に、1999年にはMISIAの『忘れない日々』の編曲を担当し、広く知られるようになりました。2004年にはアルバム『THE SENSIMILLIA FAMILY TREE』でソロデビューし、これにより彼の音楽キャリアは新たなステージへと進展しました。

また、安部は2010年に『戦国鍋TV』の編曲を手がけ、2011年の初音ミクのLA公演ではバンドマスターとしての役割も務めるなど、映像メディアでもその才能を発揮しています。さらに、2016年には映画『さらば あぶない刑事』の音楽を担当し、2019年からは昭和音楽大学で非常勤講師として教鞭を執っています。

彼は和楽器フィーチャリングのバンド「坐音（ざおん）」を結成し、2022年にデビューアルバムをリリースしました。安部のキャリアは多方面にわたっており、ジャズやフュージョン、J-POPなど、様々なジャンルでの活動が彼の音楽スタイルを豊かにしています。

また、彼の音楽業界における功績は計り知れず、レコーディングや音楽プロデュース、演奏活動を通じて、数多くのアーティストとコラボレーションしています。コンサートツアーやテレビ番組への出演も多数あります。特に、紅白歌合戦やミュージックステーションなど、日本の音楽シーンに欠かせないイベントでも活躍しました。

その幅広い経験と才能から、安部潤は現代の日本音楽シーンの重要な存在として評価されています。今後の活動にも注目です。

もう一度検索