DIVISION

the GazettE 6枚目のオリジナルアルバム『DIVISION』

2012年8月29日、the GazettEの6枚目のオリジナルアルバム『DIVISION』（ディヴィジョン）がSony Music Recordsよりリリースされました。前作からのリリース期間は約11ヶ月と比較的短いスパンでの発表となりました。今作は、同バンドにとって通算12作目のスタジオアルバムとなりますが、大きな特徴として、シングル曲からの収録が一切ないという点が挙げられます。これは、アルバム『蛾蟇』以来、実に6年ぶりのことであり、フルアルバムとしては初めての試みでした。

多様な形態と収録内容

『DIVISION』は、初回限定盤と通常盤の2つの形態で発売されました。初回限定盤は、CD2枚とDVD1枚という豪華な構成で、全14曲が収録されています。CDはそれぞれ『FRAGMENT [VEIN]』『FRAGMENT [ARTERY]』という名称が付けられ、楽曲構成にこだわった構成となっています。一方、通常盤はCD1枚のみで、12曲が収録されており、初回限定盤とは異なる曲順で聴くことができます。初回限定盤には、ミュージックビデオプレビューとして「歪」と「DERANGEMENT」の映像が収録されています。これらのミュージックビデオは、オフィシャルサイトでも公開されました。

楽曲の詳細

アルバムに収録された楽曲は、メンバーそれぞれの個性と才能が存分に発揮されたバラエティ豊かなものとなっています。例えば、「籠の蛹」は遊郭をテーマにした楽曲であり、「ヘドロ」はステルスマーケティングを題材にした社会風刺的な内容となっています。また、「DRIPPING INSANITY」は、過去作『NIL』に収録されている「Bath Room」の続編という設定になっており、世界観の繋がりを意識した構成も見られます。それぞれの楽曲は、メンバーであるRUKI、戒、麗、葵によって作曲されており、彼らの音楽性と個性が色濃く反映されています。初回限定盤と通常盤で収録されている楽曲数は異なり、曲順も異なるため、聴き比べてみるのも楽しみ方のひとつです。

アルバム発売後の展開

アルバム『DIVISION』発売後には、大規模なホールツアー『LIVE TOUR12 -DIVISION- GROAN OF DIPLOSOMIA 01』が開催されました。2012年10月8日のよこすか芸術劇場を皮切りに、同年11月29日のNHKホールまで、全国各地で24公演ものライブが行われました。このツアーは、アルバムの世界観をより深く体感できる機会として、多くのファンを魅了しました。

まとめ

『DIVISION』は、シングル曲を収録せず、メンバーそれぞれの個性が光る楽曲群で構成された、the GazettEの挑戦的な作品と言えるでしょう。初回限定盤と通常盤という異なる形態でのリリースや、それに続く大規模なツアーなど、様々な展開によって、リスナーに多角的な楽しみ方を提供しました。the GazettEの音楽性の深さと幅広さを改めて感じさせる、重要な一枚です。

製品情報

初回限定盤: SRCL-8054/5/6　￥6,666-
通常盤: SRCL-8057 ￥3,059-

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