DOサタデー

『DOサタデー』（ドゥサタデー）は、関西テレビ放送が制作し、フジテレビ系列で毎週土曜日の朝に生放送されていたワイドショー番組です。1982年4月3日に放送を開始し、1984年 3月31日まで、およそ2年間にわたって視聴者の土曜の朝を彩りました。

番組の成り立ちと位置づけ

本番組は、同週の4月1日にスタートしたフジテレビ制作の平日朝の大型情報番組『おはよう!ナイスデイ』の土曜日版という位置づけで企画されました。長年にわたり親しまれてきた前番組『ハイ!土曜日です』の後継番組としての役割も担い、従来の土曜朝の視聴習慣を引き継ぐ形で放送されました。

内容と構成

番組の中心は、ゲストを招いてのトークでした。これは前番組から引き継がれた形式であり、様々な分野の人物が登場し、司会者やレギュラー出演者との間で会話が繰り広げられました。また、生放送の特性を活かした企画や、生活に役立つ情報を提供するコーナーも番組を構成する要素となっていました。『おはよう!ナイスデイ』とスポンサーが共通していた点も特徴の一つです。

司会とレギュラー出演者

番組のメイン司会を務めたのは、俳優の柳生博です。柳生氏は、番組の冒頭やエンディング、CM前など、随所で親指を立てる「サムズアップ」のポーズを見せ、これが番組の象徴的なシーンとなりました。レギュラー出演者には、多才な顔ぶれが揃いました。

柳生博: 番組全体の進行役であり、親しみやすいキャラクターで番組を牽引しました。
横山やすし: 番組開始当初に出演していましたが、短期間で降板しました。
桂朝丸（後の桂ざこば）: 独特の語り口で番組に彩りを添え、福井敏雄氏と共に天気予報コーナーを担当しました。
加賀まりこ: 女優として知られる加賀氏もレギュラーの一員でした。
桑原征平: 当時関西テレビのアナウンサーだった桑原氏は、当初、日本各地の朝市や朝食を生中継するリポーターとして活躍しました。しかし、1982年7月からはスタジオ出演者となり、最終回まで柳生氏を支えるサブ司会を務めました。本番組での経験は、次番組『モーニングスタジオ・土曜!100%』で彼がメイン司会に抜擢されるきっかけとなりました。
福井敏雄: 日本気象協会に所属していた福井氏は、桂朝丸氏と共に天気予報を担当しました。福井氏による気象情報コーナーは前番組『ハイ!土曜日です』から引き継がれ、さらに後継番組の『土曜大好き!830』へと続く、長寿コーナーの礎となりました。

主なコーナー

番組内では、様々な企画コーナーが放送されました。代表的なものとしては以下のコーナーがありました。

話のメイクアップ
とれとれでっせ～征平の産地直撃～
HIROSHIのさんるうむ
朝丸の天気予報

特に「とれとれでっせ～征平の産地直撃～」は、桑原征平アナウンサーが担当していたリポート企画であり、彼のスタジオ入り前の活躍を示すコーナーでした。「朝丸の天気予報」では、桂朝丸氏と福井敏雄氏の個性的なコンビネーションが視聴者に親しまれました。

テーマ曲

番組のオープニングには、岡林信康の楽曲「ラスト・モーニング」が使用されました。日の出や動物たちの姿を捉えた素材映像をバックにこの曲が流れるオープニングは、土曜の朝らしい爽やかな雰囲気を醸し出しました。最終回のエンディングでは、岡林信康本人がゲストとして登場し、由紀さおりと共にテーマ曲を歌唱するという、印象的な締めくくりとなりました。

制作スタッフ

番組は関西テレビによって制作されました。主なスタッフは以下の通りです。

プロデューサー：奥野巌
ディレクター：山崎一彦、長嶋一郎、越智武彦、小川誠
* 構成：久世進、堀江誠二、藤永暁、寺崎要

制作著作は関西テレビ放送が担いました。

放送ネットワーク

本番組は、フジテレビ系列に属する多くの放送局でネットされました。放送当時の系列は時期によって変動があるため、番組放送期間中の状況に基づきます。

『DOサタデー』は、わずか2年間の放送期間ではありましたが、土曜朝の生放送ワイドショーとして、当時の視聴者に様々な話題や情報を提供し、その後の土曜朝の番組ラインナップにも影響を与えた番組と言えるでしょう。

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