Dance×Mixer

Dance×Mixer（ダンスミキサー）

Dance×Mixerは、3DCGキャラクターを音楽に合わせてダンスさせ、PV風のアニメーションを作ることができるソフトウェアです。株式会社ナギサが発売し、フロントウイングが開発を手がけました。2009年6月26日にリリースされ、2012年4月30日以降はサポートが終了しています。このソフトの大きな特徴は、ユーザーが直感的にダンスアニメーションを作成できるユーザーインターフェースです。

基本システム

ユーザーはキャラクターを作成し、その動きを編集することができます。ソフト内で提供されるモジュールやダンスモーション、カメラワークを駆使すれば、簡単にアニメーションが制作可能です。最初のリリース時には、ユーザーが自らモデリングデータを取り込むことができず、コンテンツの利用に限りがありましたが、2010年10月18日には「モデル取り込みツール」が公開され、ユーザーの作成した衣装やモーションデータを取り込むことができるようになりました。なお、アクセサリや衣装を作成するにはAutodesk SoftimageのMod Toolが必要です。

音楽はユーザーが持ち込むことが可能で、WAVおよびWMAファイルに対応していますが、MP3ファイルは使用できません。作成したアニメーションは、PC内のコーデックを利用して動画ファイルとして出力でき、多様な形式の動画を作成して、さらなる編集素材として利用することもできます。動画の商業利用や投稿サイトへのアップロードも許可されています。ソフトは定期的にアップデートされ、新機能が追加されるほか、不具合の修正も行われます。

編集の流れ

Dance×Mixerの編集機能は「キャラクター」「ドレス」「ダンス」の三段階に分かれています。特に不朽のキャラクターである「ぴちぴち」は、ぽよよんろっくのデザインによるもので、ユーザーはこれを基にさらにカスタマイズが可能です。

キャラクターエディット

このモードでは、キャラクターの基本的な特徴を設定できます。顔のパーツの変更や体型（サイズや髪型など）の調整が可能です。目や眉、髪の色は個別に変更でき、髪型も自由にカスタマイズできます。これによりオリジナルキャラクターの制作が可能となっており、既存のキャラクターの再現にも挑戦できます。

ドレスエディット

次に、キャラクターに衣装やアクセサリーを着せるためのモードです。衣装は、下着、上着、靴、アクセサリーに分類されており、色の変更も可能です。利用者はさまざまなデザインを組み合わせることで独自のスタイルを創造できます。

ダンスエディット

ダンスシーンを作成するための総合的な編集モードです。使用するキャラクター、衣装、BGMを決定し、キャラクターの動きやカメラワークをタイムライン上に配置します。ダンスモーションの補完や調整が可能であり、最大で3体のキャラクターを同時に登場させることができます。また、リアルタイムレンダリングを活用して、動きを確認しながら編集できます。

ダウンロードコンテンツとコラボレーション

DLCとしては、初音ミクやGUMIなどのキャラクターが配信されており、さらに多くの特別コンテンツも提供されています。これらのコンテンツはコラボレーション企画の一環として配信され、特に音楽やPV制作などにも関与しています。

システム要件

ダンスミキサーはWindows XPまたはVistaで稼働し、Pentium 4 2.4GHz以上のCPU、1GB以上のメモリ、およびNVIDIA GeForce6シリーズ以上のグラフィックが必要です。インターネット環境も必須で、DVD-ROMでのインストールが求められます。

Dance×Mixerはその革新的なアイデアとユーザー中心の設計により、多くのダンスアニメーションファンに支持されてきました。

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