Don't be Afraid

L'Arc〜en〜Ciel 41st Single「Don't be Afraid」

L'Arc〜en〜Cielが2016年12月21日にリリースした41枚目のシングル「Don't be Afraid」は、映画『バイオハザード: ザ・ファイナル』の日本語吹替版主題歌として制作された。前作「Wings Flap」から約1年ぶりのシングルリリースとなった本作は、映画とのコラボレーションを軸に、様々なメディア展開が行われた。

概要

表題曲「Don't be Afraid」は、映画の世界観を反映した、ドラマチックで力強いロックナンバーである。L'Arc〜en〜Cielが実写映画のテーマソングを手掛けるのは、2011年の「CHASE」以来、約5年ぶりのこととなった。カップリングには、過去の楽曲をアコースティックアレンジする企画の一環として、「Cradle -L'Acoustic version-」が収録されている。

リリースプロモーション

映画『バイオハザード: ザ・ファイナル』とのコラボレーション企画として、映画の映像をバックに「Don't be Afraid」のフルサイズを流したミュージックビデオが制作され、YouTubeで期間限定公開された。また、ボーカルのhydeは、映画のワールドプレミアにも出席し、主演のミラ・ジョヴォヴィッチや監督のポール・W・S・アンダーソンとのスリーショットが公開された。

さらに、カプコン社のゲーム『バイオハザードシリーズ』とのコラボレーション企画として、世界初のフルデジタイズ360°VRミュージックビデオ『Don't be Afraid –Biohazard × L'Arc-en-Ciel on PlayStation VR-』がPlayStation Storeで配信された。このVRミュージックビデオは、ゲームに登場する「ラクーンシティ」を模した「ラルクーンシティ」を舞台に、L'Arc〜en〜Cielのメンバーがゾンビと戦うという内容で、大きな話題を呼んだ。また、テレビ朝日系列の『ミュージックステーション スーパーライブ 2016』では、この楽曲が披露された。

リリース形態

本作は、完全生産限定(BIOHAZARD×L'Arc-en-Ciel)盤、初回生産限定盤、通常盤の3形態でリリースされた。完全生産限定盤は、LPサイズの特殊仕様で、レンチキュラージャケットを採用。付属のBlu-rayには、「Don't be Afraid」のミュージックビデオ、VRミュージックビデオの2D化映像、ゲームのヒストリー映像、さらにボーナストラックとしてVRミュージックビデオ内のメンバーボイスが収録された。CDショップ購入者特典として、「BIOHAZARD×L'Arc-en-Ciel ショッピングバッグ」がプレゼントされた。

ミュージックビデオ

「Don't be Afraid」のミュージックビデオは、安田大地が監督を務め、バンドの演奏シーンと、メンバーが白い鎧を着た兵士と戦うアクションシーンで構成されている。メンバーそれぞれが、日本刀や槍、拳銃などを手に戦う姿は、見ごたえがある。このミュージックビデオは、完全生産限定盤と初回生産限定盤に付属するBlu-rayに収録されており、後にYouTubeでも公開された。

Don't be Afraid –Biohazard × L'Arc-en-Ciel on PlayStation VR-

PlayStation VR向けに制作されたVRミュージックビデオは、ゲーム『バイオハザードシリーズ』とL'Arc〜en〜Cielのコラボレーションによって実現した。このプロジェクトは、ゲーム『バイオハザードシリーズ』20周年とL'Arc〜en〜Ciel結成25周年を記念して企画され、東京ゲームショウ2016で体験版が公開された。映像は、カプコン社の最新技術「RE ENGINE」を使用し、メンバーを3DCG化し、モーションセンサーでメンバーの動きをリアルに再現した。

映像の内容は、デジタルキャラクターとなったL'Arc〜en〜Cielのメンバーが、ゾンビと戦うというもので、ゲームに登場するキャラクターも登場する。さらに、メンバーがアフレコした音声も収録されており、ゲームのファンにはたまらないコンテンツとなっている。VR映像の他に、ソーシャルコンテンツやCG映像鑑賞モードも用意されている。

収録曲

1. Don't be Afraid
2. Cradle -L'Acoustic version-

楽曲解説

Don't be Afraid

イントロのピアノとギターのアルペジオが印象的な楽曲で、作曲者のtetsuyaは、映画『バイオハザード: ザ・ファイナル』のイメージをもとに制作したと語る。楽曲は、悲しみや怒り、無念な気持ちを表現しており、tetsuyaはクリーンなアルペジオで、悲しい雰囲気を出すことを意識したという。実はこの曲の原型は、かなり前から存在しており、過去に他のアーティストに提供する候補にもなっていた。作詞を担当したhydeは、映画の内容を踏まえ、恐怖に打ち勝つ勇気をテーマに歌詞を書き下ろした。タイトルには「ゾンビーアフレイド（=ゾンビ怖い）」という言葉遊びの意味も込められている。また、発売前に全英語詞バージョン「Don't be Afraid -English version-」が配信限定でリリースされ、後にシングルのカップリングとして収録された。

Cradle -L'Acoustic version-

6thアルバム『ark』の収録曲「Cradle」のアコースティックバージョン。yukihiroがプロデュースを担当し、牛尾憲輔（agraph）を共同プロデューサーに迎えた。アンビエントやチルアウトのような、心地よいループが印象的なアレンジが施されている。yukihiroは、原曲を制作した頃に影響を受けていたブリストル・サウンドを意識し、大きな展開のないアレンジを目指したという。ボーカルはhydeが新たに録り直し、ミックスはyukihiroが担当した。多くのサンプラーやアナログリズムマシンが使用され、ストリングス、サックス、ピアノなどの音色が加えられている。

タイアップ

Don't be Afraid：ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給映画『バイオハザード: ザ・ファイナル』日本語吹替版主題歌

参加ミュージシャン

hyde：Vocal
ken：Guitar
tetsuya：Bass
yukihiro：Drums
Cradle -L'Acoustic version-
yukihiro：Keyboards, Programming
牛尾憲輔 (agraph)：Keyboards, Programming

初回生産限定盤・完全生産限定盤付属Blu-ray Disc

Don't be Afraid -Music Clip-
ディレクター：安田大地
「Don't be Afraid -Biohazard(R) × L'Arc-en-Ciel on PlayStation(R)VR-」-6 Sided Multi View Movie-
ディレクター：森田淳也
「BIOHAZARD(R)」 -20th Special History Movie-
「BIOHAZARD 7 resident evil」 TAPE-1

配信限定楽曲

Don't be Afraid -English version-：シングル表題曲の全英語詞バージョン。ソニー「ハイレゾ級ワイヤレス MDR-1000X」CMソングとしても起用された。

外部リンク

Don't be Afraid SPECIAL WEBSITE
CAPCOM BIOHAZARD 20th ANNIVERSARY

関連項目

「25th L'Anniversary LIVE」
『25th L'Anniversary LIVE』

参考文献・サイト

『【レビュー】L'Arc-en-Ciel、世界初のVR MUSIC VIDEO配信開始「革命じゃないですか?」』、BARKS、2016年11月17日公開
* 『サウンド&レコーディング・マガジン』、リットーミュージック、2017年2月号

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