Don't wanna cry

「Don't wanna cry」

「Don't wanna cry」（ドント・ワナ・クライ）は、日本の元女性歌手、安室奈美恵の単独名義として5枚目のシングルであり、1996年3月13日にavex traxよりリリースされました。この曲は、小室哲哉によってプロデュースされたもので、歌詞は前田たかひろとの共作によるものです。そしてこの作品は、安室奈美恵にとって特別な意味を持つ楽曲となりました。

楽曲の背景と影響

「Don't wanna cry」は、前作に引き続き、前田たかひろと小室哲哉の共作詞によって生まれました。このシングルは、発売から短期間でミリオンセラーを達成し、オリコンでも2枚連続のヒットを記録しました。また、出荷数ベースでは3枚連続のミリオンセラーに到達し、安室奈美恵の名声を更に高める要因となりました。

さらに、安室はこの楽曲を、ダイドードリンコのCF「mistio」のイメージソングに起用されました。2017年には、日本テレビのワイドショー「スッキリ」のテーマソングにも採用されており、時を超えて人々の心に響き続けていることがわかります。

ダンスとパフォーマンス

この曲においては、特にバックダンスやコーラスには黒人アーティストがフィーチャーされました。そのため、以前は彼女のバックダンサーとして参加していたグループ「MAX」は、この曲のパフォーマンスでは卒業することとなりました。しかし、1996年4月5日の「ミュージックステーション 2時間スペシャル」では、彼女の過去のシングル「Body Feels EXIT」と「Chase the Chance」においてはMAXがバックに付き、「Don't wanna cry」以降は新たなバックダンサーへと引き継がれる演出が行われました。

振付は当時のKABAが担当し、ステージ上でのパフォーマンスをよりエネルギッシュに演出しました。

受賞歴

この楽曲により、安室奈美恵は第38回日本レコード大賞で大賞を受賞しました。この受賞は当時19歳という若さでの達成となり、ミュージックシーンにおいて史上最年少記録を打ち立てました。また、同年12月の第47回NHK紅白歌合戦には、2年連続で出場し、トップバッターとしてパフォーマンスを行いました。さらに、1999年に安室の母親が亡くなった際、小室はコンサート中にこの曲をピアノで演奏し、レクイエムとすることで彼女への哀悼の意を表しました。

ヒットと記録

「Don't wanna cry」は、その年のオリコンカラオケリクエスト回数でも11位にランキングされ、多くのファンに愛され続けています。また、累計出荷数は155万枚、累計売上は139万枚に達しました。

収録曲

シングルには、以下の楽曲が収録されています：

• - Don't wanna cry (Radio Edit)
• - present
• - Don't wanna cry (Original Karaoke)
• - present (Original Karaoke)

この楽曲には、安室と小室が1995年に行ったミーティングが影響を与えています。安室は「次はミディアムテンポで、ブラックミュージックを歌いたい」と語り、その要望が素晴らしい形で実現しました。このように、安室奈美恵の「Don't wanna cry」は、彼女のキャリアの中でも特別な位置を占める楽曲であり、今なお多くの人に感動を与えるものなのです。

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