Double-edged sword

アルバム『Double-edged sword』の解説

吉川晃司の17枚目のスタジオ・アルバム『Double-edged sword』が、2009年7月22日にFar Eastern Tribe Recordsからリリースされました。この作品は、彼の前作『TARZAN』から実に2年3ヶ月ぶりの音楽アルバムであり、新たなレーベルへの移籍を表す記念すべき作品でもあります。タイトルの『Double-edged sword』は、武器を持って戦えという強いメッセージが込められています。

このアルバムのリリースに伴い、吉川は7月26日にラゾーナ川崎で特別なアルバムリリースイベントを開催し、多くのファンで賑わいました。このイベントは、新曲の披露だけでなく、彼の音楽に対する情熱が色濃く表れた瞬間でもありました。

主な業績

『Double-edged sword』は、オリコンチャートでトップ10に入る快挙を達成しました。この記録は、1998年にリリースされた『HEROIC Rendezvous』以来、実に11年ぶりのこととなります。この成果は、吉川の音楽がファンと新たなリスナーに受け入れられている証でもあり、彼の不屈の精神を物語っています。

リリース構成

このアルバムは、通常盤の他に初回限定盤として、以下の2つのディスクが収録されています。

• - Disc.1: 『Double-edged sword』 - 新曲が中心となっています。
• - Disc.2: 『25th Year's Eve Live』 - 2008年末に行われた特別なライブパフォーマンスが収録されています。このライブでは、吉川の他に、元THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのギタリストであるアベフトシの生前最後の演奏が記録されており、特に感動的な一枚です。音源化の際にはカットされた曲「Milky Way」も、2014年に発売された『SINGLES+』に収録されています。
• - Disc.3: 『ZERO』 - 初回限定盤にのみ収録された企画盤です。

参加ミュージシャン

アルバムの音楽的なクオリティを高めるため、多くの優れたミュージシャンが参加しています。Disc.1では、吉川自身がボーカルやギターを担当し、他にもプロフェッショナルなドラマーやベーシストが彼の音楽を支えています。特に、坂東慧や村上“ポンタ”秀一に加え、菅原弘明やホッピー神山など、著名なアーティストたちが参加しており、各曲に重厚感と多様性をもたらしています。

Disc.2のライブ盤では、弥吉淳二やアベフトシをはじめとした多くのミュージシャンが参加し、彼のコンサートの魅力が詰まった生演奏が楽しめます。そして、Disc.3でも様々なゲストが参加し、吉川の音楽的挑戦を支えています。

まとめ

『Double-edged sword』は、ただの音楽アルバムではなく、吉川晃司のキャリアと情熱が凝縮された作品です。毎曲には深いメッセージと、彼が持つアーティストとしての力量が色濃く反映されています。新しいレーベルでの活動を通じて、吉川はファンに新たな体験を提供し、彼自身の進化を見せつけています。

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