E・Jホールディングス

E・Jホールディングス株式会社

E・Jホールディングス株式会社（イージェイホールディングス）は、日本の持株会社です。本社は岡山県岡山市北区に所在し、主に総合建設コンサルタント事業を展開する複数の企業を傘下に収めています。グループ全体で、社会基盤整備に関わる専門的なサービスを提供しています。

設立の経緯

当社の設立は、2000年代半ばに発生した企業買収を巡る複雑な状況に端を発しています。具体的には、2005年に夢真ホールディングスが、建設コンサルタント会社である日本技術開発に対して敵対的な株式公開買付け（TOB）を実施したことが背景にあります。この買収提案に対し、日本技術開発は、当時親会社となるエイトコンサルタントに支援を求めました。エイトコンサルタントは、日本技術開発を第三者からの敵対的買収から守るための「ホワイトナイト」（友好的買収者）として名乗りを上げ、対抗する形で友好的なTOBを実施しました。この結果、エイトコンサルタントが日本技術開発の親会社となりました。

その後、この友好的な関係を基盤として、日本技術開発とエイトコンサルタントの両社は経営統合の道を歩むことになります。この統合を実現するために設立されたのが、両社を傘下に置く持株会社、すなわちE・Jホールディングス株式会社です。このように、当社の誕生は、建設コンサルタント業界におけるM&A（合併・買収）の一つの事例として、特徴的な経緯をたどっています。

沿革

E・Jホールディングスは、以下の重要な節目を経て現在に至っています。

2007年6月1日: 日本技術開発とエイトコンサルタントによる共同株式移転方式を用いて設立されました。同時に、東京証券取引所市場第二部に上場を果たしました。
2009年6月1日: グループ内の組織再編の一環として、主要子会社の社名変更が行われました。この変更により、日本技術開発はEJビジネス・パートナーズに、そしてエイトコンサルタントはエイト日本技術開発に、それぞれ商号を変更しました。
2015年5月1日: グループ内のさらなる効率化と体制強化を図るため、株式会社エイト日本技術開発が、その子会社であった株式会社EJビジネス・パートナーズを吸収合併しました。これにより、事業会社としての体制を簡素化しました。
2018年7月6日: 設立以来の成長と実績が評価され、東京証券取引所市場第二部から同市場第一部へ市場変更（指定替え）が行われました。これは、より高い市場評価と信用を得る上での重要なステップとなりました。

主要なグループ会社

E・Jホールディングスグループは、様々な専門分野を持つ建設コンサルタント会社で構成されています。主要な傘下企業には以下のような会社があります。

株式会社エイト日本技術開発
株式会社共立エンジニヤ
共立工営株式会社
日本インフラマネジメント株式会社
都市開発設計株式会社
株式会社近代設計

これらのグループ会社がそれぞれの専門性を活かし、社会インフラの企画、調査、設計、維持管理に至るまで、幅広いコンサルティングサービスを提供しています。E・Jホールディングスは、持株会社としてグループ全体の経営戦略策定や資源配分などを担い、グループシナジーの最大化と持続的な成長を目指しています。

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