E&Mプランニングセンター

E&Mプランニングセンターの歴史と功績

E&Mプランニングセンターは1972年に設立された日本の企業で、主に映画やアニメーションの音響効果制作を手がけていました。設立当初から、当社は東京演劇音響研究所出身の音響技術者たちによって運営され、特に昭和40年代における東映動画や東京ムービーの作品において、その技術力が評価されました。

主要なスタッフと代表作

E&Mは、多くの才能ある音響技術者に支えられていました。特に大平紀義、片岡陽三、伊藤道廣といったスタッフは、後のアニメーション業界に多大な影響を与えた人物たちです。大平は東映動画でのキャリアを経てE&Mに参画し、彼の参加により制作クオリティは一層向上しました。片岡は『チビラくん』や『スターウルフ』といった実写作品に携わった後、E&Mでの音響制作に深く関与しました。

また、伊藤道廣はE&Mの中心的な存在となり、数々の名作に携わりました。作品リストには『火垂るの墓』や『機動警察パトレイバー』、さらにはジブリ作品の一部も含まれており、その幅広いジャンルでの音響効果が特に評価されています。

活動の幅と影響

アニメの効果音の制作はE&Mの主な業務であり、特にテレビアニメや劇場用のアニメーションにおいてその技術が光りました。代表的な作品には、東映動画の『ドラえもん』や『風の谷のナウシカ』などがあります。E&Mはアニメーションの音響にとどまらず、特撮作品『サンダーマスク』にも関与しており、多岐にわたる制作スタイルを展開していました。

終焉の時

1988年に公開された劇場用アニメ『火垂るの墓』でのクレジットが大平の最後のプロジェクトとされ、その後、音響を担当していた伊藤や石野貴久も次第にE&Mを離れることになります。1995年には二人が新たにサウンドリングを設立し、その活動の一環としてテレビアニメ『キテレツ大百科』にも従事しました。最終的にE&Mは1995年に活動を終結する運命を迎えます。

E&MプランニングセンターのLegacy

E&Mプランニングセンターは、アニメーションや映画における音響効果の重要性を広めるなど、音響制作の分野において多大な影響を与えました。その技術と創意工夫は、現在のアニメ制作の基礎を築く一助となっています。E&Mが制作に関与した数々の作品は今なお多くの人々に愛されており、その存在は永遠に記憶され続けるでしょう。

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