EAST ASIA

中島みゆき『EAST ASIA』

『EAST ASIA』（イーストエイジア）は、シンガーソングライター中島みゆきが1992年に発表した20枚目のオリジナル・アルバムです。ポニーキャニオンのAARD-VARKレーベルからリリースされ、CD、APO-CD、CTの3形態で発売されました。

アルバム構成と特徴

本作には、フジテレビ系ドラマ『親愛なる者へ』の主題歌として大ヒットした「浅い眠り」や、「夜会」のテーマ曲である「二隻の舟」などが収録されています。中島みゆきの多様な音楽性が堪能できる作品として、多くのファンに愛されています。

チャート成績と評価

オリコンアルバムチャートでは、1992年10月19日付と10月26日付で2週連続2位を獲得。最終的な売り上げは32.4万枚を記録しました。また、APO-CD盤も最高8位を記録しています。1992年度の『第34回日本レコード大賞』では、ポップス・ロック部門優秀アルバム賞を受賞し、作品のクオリティの高さが評価されました。

楽曲解説（一部）

EAST ASIA: 中島みゆきは、この曲で「地球のどこが東なのかは誰にも言えない」という考え方を批判し、自分たちのアイデンティティを問いかけています。
やばい恋: 予測不能な恋に引き込まれる感覚を表現した楽曲で、レコーディングでは早口言葉の練習が必要だったと語っています。
浅い眠り: ドラマ主題歌としてミリオンセラーを記録。中島みゆき自身もドラマに出演しています。
萩野原: 「夜会」で先行披露された楽曲で、アルバム収録にあたりアレンジが変更されています。
誕生: 新しい命の誕生を祝福する歌で、アルバムの中で最初にレコーディングされました。東宝映画の主題歌にも起用されています。
二隻の舟: 「夜会」のテーマ曲で、アルバムで初めてレコード化されました。後にセルフカバーもされています。
糸: 男女間の考え方の違いをテーマにした楽曲で、結婚を祝うために作詞・作曲されました。ドラマ主題歌としても採用されています。

再発盤と入手方法

2001年にはヤマハミュージックコミュニケーションズから再発売され、2008年には初回限定盤のみ紙ジャケット仕様で再発売されました。ポニーキャニオン盤は廃盤となっていますが、通販限定CDボックスとして現在も購入可能です。

リリース履歴

CD (1992年10月7日、ポニーキャニオン)
APO-CD (1992年10月7日、ポニーキャニオン)
CT (1992年10月7日、ポニーキャニオン)
再発CD (2001年5月23日、ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
紙ジャケット仕様再発CD (2008年11月5日、ヤマハミュージックコミュニケーションズ)

『EAST ASIA』は、中島みゆきの円熟期を代表する作品の一つとして、今もなお多くの人々に聴き継がれています。

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