EM・ONE

EM・ONE（エムワン）とは

EM・ONEは、2007年3月31日にイー・モバイルから提供開始された携帯情報端末（PDA）です。イー・モバイル初の製品として登場し、当時のモバイル通信業界に大きな影響を与えました。愛称は「EM・ONE」、製品型番は「S01SH」です。後継機として「EM・ONE α」が発売され、こちらは型番が「S01SH2」となります。

開発の背景と特徴

この端末は、イー・モバイル、シャープ、マイクロソフトの3社による共同開発によって誕生しました。通話機能は搭載されていませんが、SkypeなどのVoIPアプリを利用することで無料通話が可能でした。なお、イー・モバイルからは、その後2008年3月に通話機能に特化した製品が登場しています。

データ通信は、単体での利用はもちろん、USBケーブルやBluetoothを介してパソコンと接続することで利用できました。通信方式は、最大速度3.6MbpsのHSDPAに加え、IEEE 802.11b/gの無線LANにも対応しており、高速なデータ通信が可能でした。OSにはWindows Mobile 5.0が搭載されており、これはシャープ会長の依頼によって特別に作成されたものとされています。

また、EM・ONEはワンセグによるテレビ視聴機能も備えており、エンターテイメント性も高い端末でした。

EM・ONE α について

2007年10月5日には、後継機種であるEM・ONE α（エムワン アルファ）が発売されました。こちらはOSがWindows Mobile 6.0にアップグレードされており、より高度な機能を利用できるようになりました。

CM展開とキャッチコピー

EM・ONEのCMには、女優の松下奈緒さんがイメージキャラクターとして起用されました。CMのキャッチコピーは「イー・モバイルでユビキタス」「指、来たっスね」であり、当時の通信環境の革新を印象づけるものでした。また、CMには「きらきら星」のメロディーがベースとして使用されました。

技術仕様

EM・ONEは、当時としては先進的な技術が数多く採用されていました。特に、高速なHSDPA通信や無線LAN対応は、モバイル環境での利便性を大きく向上させました。また、Windows Mobile OSの採用により、ビジネス用途でも活用できる点が特徴でした。

EM・ONEが与えた影響

EM・ONEは、その革新的な機能とデザインで、当時のモバイル業界に大きなインパクトを与えました。特に、PDAと高速通信機能を融合させた点は、その後のスマートフォン市場の発展に大きな影響を与えたと言えるでしょう。

関連情報

関連製品としては、Pocket PC、スマートフォン、EMONSTER、シャープ製のスマートフォンなどが挙げられます。

参考リンク

イー・モバイル EM・ONE
シャープ・製品紹介サイト
いつもナビ for EM・ONEα
EM・ONEアップグレードサービス

これらの情報は、EM・ONEが過去にどのように人々に利用されていたかを理解する上で役立つでしょう。

まとめ

EM・ONEは、イー・モバイルの初期を支え、モバイル通信の進化に貢献した革新的な端末でした。その技術やデザインは、今日のスマートフォンにも影響を与えています。この端末は、当時のモバイルユーザーにとって、まさに「ユビキタス」な存在だったと言えるでしょう。

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