ENEOS和歌山石油精製

ENEOS和歌山石油精製株式会社とは

ENEOS和歌山石油精製株式会社は、和歌山県海南市に本社を置く潤滑油の製造企業です。この会社は、ENEOS株式会社の子会社として運営されており、主に潤滑油の製造に特化しています。原料はENEOSから仕入れ、これを加工して製品を市場に提供しています。また、ETBE（エチル・テトラブチルエーテル）の輸入初の基地機能を持っていることも特徴です。

歴史的背景

会社の設立は1992年のことです。この時、旧・海南石油精製の資産を引き継ぎ設立されました。2001年には原油精製を終了し、潤滑油の専業メーカーへと移行しました。2004年には、富士興産の潤滑油製造からの撤退に伴い、新日本[[石油]]の子会社となりました。こうした歴史の中で、ENEOS和歌山石油精製は日本の潤滑油市場において重要な地位を確立しています。

製品と製造工程

当社では、仕入れた減圧軽油から潤滑油の基本となる基油を製造しています。この基油は、常圧蒸留の残油からアスファルトおよび燃料を除いたもので、さらにこれを加工することで多様な潤滑油製品を生産しています。他にも灯油からは溶剤の製造も行っています。

代表的な製品には、ENEOSのエンジンオイル「サスティナ」があり、2008年から製造されているWBASE（ダブルベース）というベースオイルが使用されています。また、サスティナ自体の製造も当社で行われており、高品質な潤滑油を提供している点が評価されています。

法令違反について

しかし、同社には過去に法令違反があったことも存在します。具体的には、海南工場において1968年から40年以上にわたり、排出ガス中の煤塵濃度の測定が行われていなかったことが判明しました。この問題は、親会社であるJX日鉱日石エネルギーが2011年に水島製油所で同様の違反があったことを受けて実施された実態調査によって明らかになりました。

このようにENEOS和歌山石油精製は、潤滑油を中心に成長してきた企業でありますが、その過程ではさまざまな課題にも直面しています。今後の適切な運営を通じて、引き続き信頼される製品を提供し続けることが期待されています。

関連項目

• - ENEOSグループ
• - 富士興産
• - 和歌山下津港

外部リンク

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