EXTRA (ミサイル)

EXTRA（エクストラ）: 精密誘導ロケット弾の詳細

EXTRA（エクストラ）は、イスラエルのIMIシステムズによって開発された、精密誘導ロケット弾（地対地ミサイル/弾道ミサイル）であり、
その名称は「EXTended Range Artillery」の頭文字を取っています。本装備は、特に高い精度と信頼性を求められる現代の戦場において、重要な役割を果たすことを目的に開発されました。

概要

EXTRAは306mmの口径を持つロケット弾で、GPS、GLONASS、INSによる多様な誘導機能を搭載しています。最大射程は150kmで、平均誤差半径（CEP）はわずか10mという高い精度を誇ります。この優れた性能により、敵を正確に打撃し、戦術的優位を確保することが可能です。弾頭の重量は120kgと重く、破壊力も兼ね備えています。

イスラエル陸軍に配備されていることに加え、ベトナムやアゼルバイジャンといった他国の軍隊でも採用が進んでおり、国際的にもその信頼性が高く評価されています。IMIが開発する他のロケット弾システムと同様、EXTRAはリンクス自走ロケットランチャーを含むさまざまな既存のプラットフォームから発射できることも大きな特長です。

派生型

EXTRAは地上発射型のロケット弾ですが、より多様な運用を念頭に置いて、艦船から発射可能なバージョン「TRIGON」が開発されています。また、航空機から発射するモデルも存在し、当初は「MARS」という名称で知られていましたが、現在は「Rampage（ランペイジ）」という名称で開発が進められています。ランペイジの開発にはIAI（イスラエル・エアロスペース・インダストリーズ）も関わっており、2019年以降には量産と販売が開始される見込みです。

戦術的意義

EXTRAを使用することで、敵の防衛線を突破する際に必要不可欠な精密打撃が可能になります。特に、現代の戦争は従来の戦術や武器だけでなく、情報戦やサイバー戦も絡んでおり、正確な目標攻撃が求められています。このため、EXTRAはその精度と射程において、現代兵器として進化を遂げていると言えます。

結論

EXTRAは、その先進的な誘導システムと優れた性能によって、戦術レベルにおける重宝な兵器の一つです。様々な発射プラットフォームとの適応性により、今後もその重要性が増していくことが期待されます。

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