Everything (It's you)

Everything (It's you)

『Everything (It's you)』は、日本の人気バンドMr.Childrenによる13枚目のシングルとして1997年2月5日にトイズファクトリーからリリースされました。この楽曲は、前作『マシンガンをぶっ放せ -Mr.Children Bootleg-』から約6ヶ月後に公開され、同バンドが突如として発表した活動休止の直前のシングルとなります。タイトルの『Everything (It's you)』は、桜井和寿がデビューアルバム『EVERYTHING』に回帰したような感覚を語っていることから、特に意味深いものとなっています。アートディレクションは信藤三雄が手掛けています。

当時、バンドメンバーは長髪にしている様子が印象的で、歌詞や作曲のクレジットに桜井の名前が「Kazutoshi Sakurai」または「KAZUTOSHI SAKURAI」と記載されることが増えてきました。

チャート成績

このシングルはオリコンチャートで初週に60.2万枚を売上げ、最終的に累計121.7万枚の売上を達成しました。これにより、『花 -Mémento-Mori-』以来、通算9作目のシングルミリオンセラーとなったのです。

収録曲

Everything (It's you)

この楽曲は、日本テレビ系のドラマ『恋のバカンス』の主題歌として使用されました。初期の仮タイトルは「エアロ」であり、桜井がハードロックに目覚めた時期に生まれたことも影響しています。彼は文化系の感覚から離れ、体育会系の情熱を持って作曲したと語っています。間奏のギターソロでは田原健一が前半を、桜井が後半を担当しているのも特徴です。また、BBクイーンズの坪倉唯子がコーラスに参加している点も魅力です。

歌のサビには「STAY」といったフレーズが含まれており、桜井は響きの心地良さからこの言葉を選び、様々な言葉と韻を踏んで作り上げたと言います。この曲のミュージックビデオは1997年4月25日に発売されたビデオクリップ集『music clips ALIVE』、また2018年にはライブビデオにも収録されています。監督を務めたのは中野裕之です。

2021年にはB'zのコンサートで本曲をコラボレーションしたことも話題となりました。

デルモ

『デルモ』は、桜井が「雨のち晴れ」に続く職業シリーズの一環として作った曲です。歌詞には「おりも政夫」という名が登場し、女性の観点からモデル業の厳しさを描いています。初の試みとして、桜井自身の感情を歌い込むために「私」という言葉が使われることがありました。元々は遊びで作られた曲でしたが、完成度が高まるにつれ周囲から好評を得ることとなりました。

この曲はレゲエ風のアレンジから始まったものの、最終的にはジャミロクワイのスタイルを意識した楽曲に変化しました。コーラスには再び坪倉唯子が参加しており、ライブツアーで初披露されたのは2012年の『MR.CHILDREN TOUR POPSAURUS 2012』でした。

収録アルバム

本シングルは、アルバム『BOLERO』や『Mr.Children 1996-2000』などに収録されています。これにより、Mr.Childrenの音楽は多くの人々に影響を与え続けています。

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