F-04B

F-04B: 富士通が送る革新的なセパレートスタイル携帯電話

2010年3月、NTTドコモから発売されたF-04Bは、富士通が開発したFOMA端末です。最大の特長はそのデザイン。世界初のディスプレイ部とキー部が分離可能なセパレートスタイルを採用し、従来の携帯電話の概念を覆す革新的なモデルとして注目を集めました。この斬新なデザインは、2008年9月に開催されたCEATEC JAPAN 2008で発表された試作モデルをベースに、約1年半の開発期間を経て製品化されました。

主要機能と特徴

F-04Bは、単なるデザインだけでなく、充実した機能も搭載していました。

抜群の操作性と拡張性

セパレートスタイル: ディスプレイ部とキー部は強力な磁石で着脱可能。分離時はBluetooth接続で、通話しながらメールチェックやカメラ撮影といったマルチタスクも可能です。キー部はテンキーとQWERTYキーボードを搭載し、快適な文字入力を実現。リモコンのようにワンセグのチャンネル変更やカメラのシャッター操作にも利用できます。
ドッキングスタイル: ディスプレイ部とキー部を合体させれば、一般的なスライド式携帯電話として使用できます。閉じた状態でもQWERTYキーボードとして使用可能で、両手で快適に文字入力できます。
高性能液晶: 3.4インチ、480×960ドットのワイド液晶を搭載。直感的なタッチパネルUIを採用し、快適な操作性を実現しています。
デュアルバッテリー: ディスプレイ部とキー部に同容量のバッテリーを搭載し、長時間使用を可能にしています。

高性能カメラと充実の撮影機能

高画質カメラ: メインカメラは1220万画素CMOS、広角28ミリレンズを搭載。富士通独自の画像エンジン「Mobile Milbeaut」により、高画質で鮮明な写真撮影が可能です。「スーパーデジタルズーム」「個人認識撮影機能」「スマイルファインダー」「トラッキングフォーカス」など、多彩な撮影アシスト機能も搭載されています。
サブカメラ: 約32万画素CMOSのサブカメラも搭載。

その他の機能

高音質オーディオ: ドルビーモバイル対応で、5.1chサラウンドによる臨場感あふれるサウンドを楽しめます。ブルーレイディスクレコーダーからmicroSDカードへの高画質転送にも対応。
健康管理機能: エクササイズカウンター、ウォーキングチェッカーを搭載。タニタ製の体組成計と連携し、「からだカルテ」サービスを利用できます。
親子モード: メール、電話、iモードなどの機能を制限できる親子モードを搭載。子どもの安全な携帯電話利用をサポートします。
アクセサリー: スタンドストラップが付属。ストラップとして使用したり、ディスプレイ部のスタンドとして使用できます。

プロジェクターユニットF-01との連携

F-04Bは、オプションのプロジェクターユニットF01と接続することで、大画面でのコンテンツ投影が可能です。ワンセグ、写真、動画、ゲーム、PCドキュメントなど、様々なコンテンツを投影でき、プレゼンテーションやゲームなど、幅広い用途で活用できます。

発売から不具合対応まで

F-04Bは2010年3月26日に発売されました。その後、新色の発売やソフトウェア更新による不具合修正などが行われました。主な不具合としては、卓上ホルダでの充電時の充電完了音の誤作動や、ダウンロード画像のメニューアイコン表示に関する問題などが挙げられます。

まとめ

F-04Bは、斬新なセパレートスタイルと充実した機能により、多くのユーザーを魅了したモデルです。その革新的なデザインと高い機能性は、現代のスマートフォンにも通じる先進性を感じさせます。様々な機能やオプションとの連携によって、ユーザーのニーズに柔軟に対応できる、まさに時代の先を行く携帯電話だったと言えるでしょう。

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