F-06B

docomo PRIME series F-06B：多機能と高性能を両立したハイスペック端末

概要

富士通が開発したNTTドコモのFOMA端末「docomo PRIME series F-06B」は、高い機能性と優れた性能を兼ね備えた、ハイスペックなモバイル機器でした。同シリーズのF-09Aの後継機種として登場し、その洗練されたデザインと多彩な機能で多くのユーザーを魅了しました。

デザインと操作性

F-06Bは、F-09Aと同様にディスプレイ部が上下にスライドする機構に加え、90度回転させて縦横どちらでも使用できる「スライドヨコモーション」を採用していました。この斬新な機構により、使いやすさと視認性の向上を実現しています。

3.5インチの液晶画面は、480×960ドットの高解像度を誇り、鮮明で美しい映像表示を可能としていました。静電容量式タッチパネルの採用により、スムーズで正確なタッチ操作を実現。マルチタップ操作にも対応し、直感的な操作感を実現しています。

カメラ機能

約1320万画素CMOSセンサーと、携帯電話用に最適化された画像処理エンジン「Milbeaut Mobile」を搭載したカメラは、従来機種を凌駕する高画質撮影を実現。フルHD動画撮影にも対応し、細部まで鮮明な映像を記録することができました。

さらに、「スーパーデジタルズーム」による高倍率ズームや、広角対応の高輝度LEDフラッシュ、自動シーン認識、サーチミーフォーカス、スマイルファインダーなど、充実の撮影アシスト機能を搭載。様々な撮影シーンにおいて、最適な撮影をサポートしました。

通信機能と接続性

Wi-Fi'>[無線LAN]機能を搭載し、IEEE802.11gに対応。AOSSとWPSに対応した簡易設定機能により、アクセスポイントとの接続も容易でした。さらに、F-06B自体がWi-Fiアクセスポイントとして機能し、他のWi-Fi対応機器とインターネット接続を共有することも可能でした。

ワンセグ放送は、60fpsの4倍速表示に対応。オートエリア切換機能や、2画面表示によるマルチタスク機能なども備えていました。

音声機能

「ドルビーモバイル」による5.1chサラウンド再生や、「FMトランスミッタ」によるFMラジオ送信機能を搭載。高音質で臨場感あふれるサウンドを楽しむことができました。

セキュリティ機能

指紋認証センサー、プライバシーモード、microSDパスワード設定、プライバシービュー、着信ひかえめ表示、画面オフロック、置き忘れセンサーなど、多様なセキュリティ機能を搭載。ユーザーのプライバシーと端末の安全性を高めていました。「親子モード」により、子どもの利用制限も設定可能でした。

健康管理機能

タニタ製の体組成計や血圧計と連携し、測定データをF-06Bで管理。「からだカルテ」との連携により、健康管理をサポートする機能も備えていました。

その他機能

広辞苑、リーダーズ英和辞典など、29種類もの辞書コンテンツを内蔵した電子辞書機能を搭載。さらに、マルチメディア辞書をDVDで提供し、音声や映像を閲覧可能でした。

ゴルフスイング測定機能「ETGAスウィングレッスン」、エクササイズカウンター、歩数計機能なども搭載。エンターテインメント性も兼ね備えた端末でした。

中国語入力

中国語入力システムとして、「Phrasal Text Input」を搭載し、簡体字でのメール作成を可能としていました。日本語入力システムにはiWnnを採用していました。

発売と不具合

2010年6月発売予定でしたが、先行発売機種の不具合の影響で発売が延期されました。発売後も、電源断やボタン脱落などの不具合が報告されています。メール送信時のデータ消失などの問題も発生していました。

まとめ

F-06Bは、防水性能、高性能カメラ、充実の機能、そして革新的なスライドヨコモーション機構を備えた、まさに時代の最先端を行く端末でした。いくつかの不具合はありましたが、その高い機能性と多様性は、多くのユーザーに支持された所以と言えるでしょう。

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