F-Spot

F-Spotは、Linuxデスクトップ環境のGNOME向けに開発された、デジタル写真管理ソフトウェアです。ユーザーフレンドリーなインターフェースを備え、デジタル写真の整理と基本的な編集を容易に行うことを目的としています。

主な機能

F-Spotは、写真のタグ付けや、Exchangeable image file format（Exif）やXMP形式のメタデータの表示・編集など、高度な機能を備えています。対応する画像フォーマットは幅広く、JPEG、PNG、TIFF、DNGといった一般的な形式に加え、CR2、PEF、ORF、SRF、CRW、MRW、RAFなど、主要なカメラメーカーのRAW形式にも対応しています。また、GIF、SVG、PPM形式の画像も扱うことが可能です。ただし、2006年時点ではRAW形式の編集はできませんでした。

写真のインポートは、デジタルカメラから直接行うことができ、libgphoto2ライブラリによって様々なカメラがサポートされています。編集機能としては、切り抜き、回転、サイズ変更などの基本的な操作に加え、赤目補正やバージョン管理機能も利用可能です。さらに、画像の明るさ、コントラスト、彩度を調整する機能も備えています。

写真の共有機能も充実しており、フォトCDを作成したり、Flickr、Gallery、O.r.i.g.i.n.a.l、Google Picasa Web Albumなどのオンライン写真サービスにアップロードすることができます。特にFlickrとの連携が強化されています。

技術情報

F-Spotは、MonoフレームワークとC#プログラミング言語を用いて開発されています。このプロジェクトは、エットーレ・ペラッツォーリによって開始され、現在はラリー・エウィングが管理しています。

関連項目

F-Spotは、他の写真管理ソフトウェアと比較されることがあります。以下に、関連するソフトウェアをいくつか紹介します。

digiKam: フリーの写真管理ソフトウェア
Shotwell: フリーの写真管理ソフトウェア
iPhoto: Appleが提供するプロプライエタリの写真管理ソフトウェア（有償）
ACDSee: プロプライエタリの写真管理ソフトウェア（有償）
Picasa: Googleが提供するプロプライエタリの写真管理ソフトウェア（無償）

これらのソフトウェアは、それぞれ異なる特徴と機能を持っています。F-Spotは、特にLinux環境での利用に適しており、GNOMEデスクトップ環境との親和性が高い点が特徴です。

その他の関連情報

グラフィックソフトウェア
画像ビューア

外部リンク

公式ウェブサイト (Wayback Machineによるアーカイブ)
* F-Spotメーリングリスト

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