FANKS

FANKS（ファンクス）とは

FANKS（ファンクス）は、TM NETWORK|TM_NETWORK（TMN）のファンを指す言葉ですが、元々は彼らの音楽ジャンルを示す造語として生まれました。この言葉は1986年に発売されたシングル「Come on Let's Dance (This is the FANKS DYNA-MIX)」で初めて提唱され、以後TM NETWORK|TM_NETWORKの音楽活動において重要な役割を果たしました。

語源と意味

FANKSという言葉は、「FUNK」と「PUNK」、そして「FANS」という言葉の組み合わせから成り立っています。この言葉が登場した際には、TM NETWORK|TM_NETWORKのシングルやアルバム、ライブツアーのタイトルにも積極的に使用され、特に「POWERFUL AND TENDERNESS」というフレーズによってファンの情熱を象徴しました。また、1987年には『Gift for Fanks』と名付けられた初のベストアルバムもリリースされ、ファンへのメッセージが込められています。

その後、TM NETWORK|TM_NETWORKは1988年にFANKSに代わり「T-MUE-NEEDS」という新しいコンセプトを掲げました。この言葉は、TMを必要とする人々を示すもので、音楽的な変革を経た彼らの新たなファン基盤を意識したものでした。しかし、この名称は周囲には定着せず、FANKSが持つ影響力は一貫して強く残からんとしていました。

再評価と復活

1989年には小室哲哉が「FANKS!!'89」という新たなコンセプトを打ち出し、リミックスアルバム『DRESS』の制作が行われました。この頃にはラジオ番組『TM NETWORK|TM_NETWORK Come on FANKS!』が放送され、FANKSという名は再び注目されるようになりました。しかし、1990年のTMNへのリニューアルを経て、FANKSという言葉の使用は次第に少なくなっていきました。TM NETWORK|TM_NETWORKの音楽スタイルが大きく変わったため、この言葉はファンを指す単語として定着していくこととなりました。

FANKSの遺産

FM NETWORKは1999年に再結成し、再びファンによる支持を受けましたが、FANKSという言葉は明言されることがありませんでした。その後のアルバムやシングルには新たなキーワードが使われましたが、FANKSは依然としてTM NETWORK|TM_NETWORKのファンを表す言葉として多くの人に認識されています。

2004年のデビュー20周年や2020年の35周年にはファン投票によるベストアルバムのタイトルにFANKSの名が冠され、再びその存在が確認されました。『Welcome to the FANKS!』や『Gift from Fanks T』『Gift from Fanks M』など、FANKSを冠した作品がリリースされ、ファンの支持を改めて得ています。

有名人とFANKS

FANKSは様々な著名人にも影響を与えており、多くのアーティストが自身の音楽活動にTM NETWORK|TM_NETWORKの存在を挙げています。例えば、綾小路翔（氣志團）は、自身のTwitterやインタビューでFANKSであることを発言し、岸田繁（くるり）や深田恭子、日村勇紀（バナナマン）など、時折メディアにおいてもその影響を語っています。さらに、音楽家になりたいと思ったきっかけにFANKSの存在を挙げる人も多く、TM NETWORK|TM_NETWORKがもたらした影響は多岐にわたります。

FANKSはただのファンの呼称ではなく、音楽の一部として根付いています。TM NETWORK|TM_NETWORKが誇る多くの楽曲やアルバムに散りばめられたFANKSのメッセージは、今もなおファンの胸に深く息づき、時を超えて受け継がれているのです。

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