FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud:国産パブリッククラウドサービスの進化
富士通が提供する国産パブリッククラウドサービス、FJcloudは、企業のデジタル変革を支える基盤として、高い信頼性と柔軟性を備えています。2015年5月に発表され、2015年9月よりサービス提供が開始されて以来、継続的なアップデートと機能強化が行われています。
オープンソース技術と柔軟なサービス
FJcloudは、IaaS(Infrastructure as a Service)とPaaS(Platform as a Service)の両方を提供するハイブリッド型のクラウドサービスです。基盤技術には、オープンソースのOpenStackと
Cloud Foundryを採用しており、高い拡張性と柔軟性を特徴としています。OpenStack Foundationのゴールドメンバー、
Cloud Foundry Foundationのシルバーメンバーとして、これらのオープンソースコミュニティにも積極的に貢献しています。
幅広いサービスラインナップ
FJcloudでは、仮想サーバ、ブロックストレージ、オブジェクトストレージ、仮想ネットワークなどのIaaSサービスに加え、アプリケーション開発・実行環境を提供するPaaSサービスも充実しています。具体的には、アプリケーションプラットフォーム(PF、CF)、API Management、認証サービス、IoTプラットフォーム、帳票サービス、音声操作サービス(Voice Operationサービス)、
GitHub Enterpriseなど、多様なニーズに対応したサービスを提供しています。さらに、Oracle Cloudベースのデータベースサービスや、メール配信サービス、コンテンツ配信サービスなども利用可能です。
FJcloudは、
富士通の
人工知能技術Zinraiプラットフォームサービスも提供しており、AIを活用した高度なアプリケーション開発や業務効率化を実現できます。また、ビジネスサポート機能も充実しており、導入から運用まで、企業のクラウド活用を強力に支援します。パーソナルデータストアであるPersonium Serviceも提供し、データ管理のセキュリティとプライバシー保護にも配慮しています。
サービス名称変更とブランド統合
FJcloudは、サービス開始以降、幾度かの名称変更とブランド統合を経てきました。2018年6月には、「FUJITSU Cloud Service K5」が「FUJITSU Cloud Service for OSS」に、2020年6月には「FUJITSU Cloud Service for OSS」と他のサービスが統合され、「FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O」へと名称変更されました。これらの変更は、サービスの拡充とブランドの一元化を目的として行われています。
まとめ
FJcloudは、オープンソース技術を基盤とした高い拡張性と柔軟性、そしてAIやIoTへの対応など、多くのメリットを備えた国産パブリッククラウドサービスです。多様なサービスと充実したビジネスサポートにより、企業のデジタル化戦略を強力に推進します。今後も継続的な進化とサービス拡充が期待されます。