FM DAMONO

FM DAMONO（エフエム ダモノ）

FM DAMONOは、栃木県足利市の一部地域を放送区域とする超短波放送（FM放送）を行うコミュニティFM局の愛称です。この放送局は、特定地上基幹放送事業者である足利コミュニティFM株式会社によって運営されています。放送周波数は88.3MHzを使用しています。

沿革

FM DAMONOの歴史は、まず運営主体である足利コミュニティFM株式会社の設立から始まります。同社は2022年（令和4年）5月26日に設立されました。開局に向けた準備は着実に進められ、特に放送を担うパーソナリティの育成にも力が入れられました。2023年（令和5年）12月24日を皮切りに、複数回にわたってパーソナリティ講座が開催されています。

放送局としての歩みは、2024年（令和6年）2月21日に総務省から特定地上基幹放送局の予備免許を取得したことで具体化しました。その後、同年4月12日には試験電波の発射を開始し、放送に向けた技術的な確認が行われました。そして、5月7日に本免許を取得し、いよいよ開局の運びとなります。正式な開局日は2024年5月26日、この日をもって正午から本放送が開始されました。これは、栃木県内においてはエフエム真岡以来3年ぶり、県内6局目のコミュニティFM局誕生となりました。

開局後も地域との連携を深めており、2024年8月7日には足利市との間で「災害時における放送に関する協定」を締結。さらに、2025年（令和7年）5月19日には「災害時応援協定」の新たな協定書が足利市と締結されるなど、地域の安全・安心に貢献するための体制づくりが進められています。

放送内容と特徴

FM DAMONOは、足利の地域情報を中心に、リスナーの生活に役立つ様々な番組を放送しています。平日には朝・昼・夕方の時間帯に「おはよう!だもの!」「ひる!だもの!」「ゆうやけ!だもの!」といった帯番組が編成され、地域のニュースや生活情報が届けられています。週末も含め、地域の歴史を紹介する番組、防災に特化した番組、学校の放送部が制作する番組、音楽番組、トークバラエティなど、多岐にわたるジャンルの番組が放送されており、足利の様々な層のリスナーに対応したラインナップとなっています。

情報提供の面では、ニュースや天気予報は自動音声による読み上げ「だものくんの足利ニュース」などを通じて伝えられます。一方、交通情報については、朝・昼・晩の生放送中に担当パーソナリティが直接読み上げる形式をとっており、よりリアルタイムな情報提供に努めています。

防災体制にも力を入れており、足利市との災害協定に基づき、非常時には地域に必要な情報を迅速に提供する役割を担います。平時においても、毎月最終水曜日の正午から約5分間、防災訓練放送を実施し、万が一の事態に備えています。また、番組中にパーソナリティが防災に関する情報を伝えることもあります。

地域色あふれる取り組みとして、毎時正時には足利市内の名刹、最勝寺の鐘の音が時報として放送されるのも特徴の一つです。

番組表は、FM DAMONOの公式ホームページ上や地元のタウン誌「minimu」で確認することができ、リスナーは放送内容を手軽にチェックすることが可能です。

個性豊かな多数のパーソナリティが番組を担当しており、それぞれが地域の魅力や情報を独自の視点から発信することで、FM DAMONOは足利市民に親しまれるラジオ局を目指しています。

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