FMなんじょう

FMなんじょうとその後のコミュニティ放送

FMなんじょう（エフエムなんじょう）は、沖縄県南城市において、特定地上基幹放送事業者である株式会社FMしまじりが運営していたFM放送局です。この放送局は、地域のニーズに応えるためのコミュニティ放送として設立され、多くのリスナーに愛されてきました。しかし、2018年にFMなんじょうは運営を終了し、その後の展開が行われました。

FMなんじょうの設立と運営

FMなんじょうは、南城市が設置した放送設備を活用する形で運営され、民間のFMしまじりが免許を取得し、放送が開始されました。スタジオは2012年11月にオープンし、地域密着型のプログラムを多く提供しました。

ところが、FMしまじりは南城市との契約が終了となり、運営を2018年2月末で終えることになります。この時、FMしまじりは与那原町で新たにFMよなばるの放送免許を取得し、コミュニティ放送を展開することを発表しました。

ハートFMなんじょうの開局

一方、FMなんじょうの放送設備は合同会社南笑事に引き継がれました。南笑事は、FMなんじょうの設備を基にして、ハートFMなんじょうとして新たに開局するための予備免許を取得しました。呼出名称はハートエフエムなんじょう、周波数は77.2MHzです。FMなんじょうの閉局日にあたる2018年2月28日には、ハートFMなんじょうが特定地上基幹放送局の免許を取得し、3月12日に正式に開局しました。

このように、FMなんじょうは一度その運営を終了しながらも、南城地域で新たな形となって引き継がれたのです。

両者の放送内容と特性

FMよなばるとハートFMなんじょうは、それぞれ異なる特徴を持ちつつも、地域コミュニティに根ざした放送を行っています。FMよなばるは、与那原町の放送に特化しており、その地域の文化やイベント、情報を提供しています。これに対し、ハートFMなんじょうは、南城市の地域住民を対象にした多様なプログラムを展開し、地域参加型のイベントやコンテンツの製作に力を入れています。

沿革とその後

FMなんじょうが2012年に設立され、2013年に正式に開局しました。順調に放送を続けていましたが、2018年にはFMよなばるとハートFMなんじょうがそれぞれ新たに開局し、FMなんじょうとしての活動が終了しました。南笑事は、2023年まで運営を続ける予定でしたが、やがて同年3月31日にハートFMなんじょうの放送を終了させることを発表しました。これにより、FMなんじょう、FMよなばる、ハートFMなんじょうそれぞれが歩んだ道が、地域のメディアの形を変えつつあることを示しています。

これらの局は、新たな技術や形式で地域に貢献し続け、新しい形のコミュニティ放送としての役割が期待されています。

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