FNCY

FNCY（ファンシー）は、日本の音楽シーンで異彩を放つ3人組のHIPHOPグループです。プロデューサーとしても知られるG.RINA、唯一無二のフロウを持つZEN-LA-ROCK、そしてフリースタイルラップの達人として名高い鎮座DOPENESSという、それぞれが確立したキャリアを持つアーティストが集結し、2018年に結成されました。彼らの生み出すサウンドは、ファンキーで都会的な雰囲気を纏い、リスナーを独特のグルーヴへと引き込みます。所属レーベルはEVIL LINE RECORDSです。

グループの活動は、2018年7月13日の結成と同時にスタートしました。最初の作品としてシングル『AOI夜』をリリースし、その世界観を表現したミュージックビデオも同時に公開され、注目を集めました。同年12月には、期間限定のポップアップショップ『FNCY SHOP』を開催するなど、音楽以外のアプローチでもファンとの交流を図りました。

2019年に入ると、7月10日に待望の1stアルバム『FNCY』を発表。同日には東京・渋谷MODIにてリリースを記念したイベントライブを実施し、その模様はLINE LIVEを通じて生配信されました。同年夏には、セカンドシングル『silky』や、7インチレコード形式での限定盤『FNCY CLOTHES/今夜はmedicine』『AOI夜 / silky』などを立て続けにリリース。さらに『FNCY SUMMER POP UP SHOP』も開催するなど、精力的な活動を展開しました。しかしながら、同年11月にはメンバーに関する事由により、予定されていた1stアルバムのリリースツアーファイナル公演が中止となる一幕もありました。

2020年5月1日には、初のEP作品となる『TOKYO LUV EP』を発表。翌日からは、公式YouTubeチャンネルにてストリーミング番組『FNCY HOME RADIO』の配信を開始するなど、新たな発信方法にも挑戦しました。同年7月にはオンラインでのストリーミングライブを開催。年末には限定盤7インチレコード『TOKYO LUV / New Days』をリリースし、これを記念してOH!LA!HO BEERとのコラボレーションによるオリジナルビール「FNCY TOKYO LUV BEER」の製造・販売を発表し、予約受付を開始するなど、ユニークな企画も実現させました。

2021年には、前年末に発表された『TOKYO LUV』のミュージックビデオ公開や、コラボビールの発売を経て、9月1日にはセカンドアルバム『FNCY BY FNCY』をリリース。収録曲『FU-TSU-U（NEW NORMAL）』や『あなたになりたい』のミュージックビデオも順次公開され、作品の世界観をさらに深めました。11月19日には、アルバムリリースを記念したワンマンライブをTSUTAYA O-EASTで開催。このライブには、BTB特効、KASHIF、AFRA、YOU THE ROCK★、ゆるふわギャング、grooveman Spotといった豪華ゲストが出演し、大きな盛り上がりを見せました。

その後も、2022年10月にはシングル『SPLASH』をリリースし、MVも公開。2023年3月にはライブイベント『WONDER SHOW』をWWW Xで開催するなど、継続的に活動を展開しています。特に『WONDER SHOW』では、数量限定の先行チケットに特典グッズを付属させるなど、ファンを楽しませる工夫も凝らされています。

FNCYは、これまでに複数のシングル、EP、アルバム、限定盤などを発表しており、その独特な音楽性は幅広い層から支持を得ています。ライブ活動も活発で、「りんご音楽祭」「人間交差点」「森、道、市場」「KOBE MELLOW CRUISE」をはじめとする国内外の様々な音楽フェスティバルやイベントに多数出演し、そのパフォーマンスで多くの観客を魅了しています。

メディアへの露出も多く、テレビ番組『流派－R since2001』や、インターネットテレビ『AbemaMix』『ライムスター宇多丸の水曜The NIGHT』、ラジオ番組『アフター６ジャンクション』『HEN-AI SUMMER NIGHT』など、多岐にわたる媒体に出演。WEB番組や雑誌の企画にも登場し、その活動の幅広さを示しています。

さらに、名古屋の靴メーカーであるコマリヨーとのコラボレーションによるスニーカー「FNCY TOKYO」を製造するなど、音楽の枠を超えた展開も行っています。G.RINA、ZEN-LA-ROCK、鎮座DOPENESSという個性と実力を兼ね備えた3人が生み出す唯一無二の音楽と、常に新しい試みを取り入れる活動スタイルは、今後も日本のHIPHOPシーンにおいて注目を集め続けるでしょう。

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