FNN Five to 4:00

FNN Five to 4:00

『FNN Five to 4:00』は、フジテレビ系列（FNN）にて、1995年10月から1997年3月28日にかけて、平日の夕方に放送されていた短尺のニュース番組です。その名の通り「あと5分で4時になります」という意味を込めたタイトルが特徴的で、放送時間帯を端的に示していました。

番組誕生の背景

本番組が設けられた背景には、当時のフジテレビの平日午後帯の編成変更があります。特に、1995年秋に午後2時からの2時間枠で新たな大型ワイドショー番組『ビッグトゥデイ』がスタートしたことが大きく影響しています。それまで同時刻帯に放送されていたニュース枠『FNNニュース2:00』は、『ビッグトゥデイ』の開始に伴い終了となり、その代替、あるいはワイドショー終了直後の情報提供枠として、新たに本番組が新設される運びとなりました。これは、ワイドショーで扱われた話題の最新情報や、その日の主要な出来事を、ワイドショーの終了直後である午後3時55分からという時間帯で迅速に伝える意図があったと考えられます。

放送期間と時間帯

番組は、1995年10月の改編期に放送を開始し、1997年3月28日をもって終了しました。わずか1年半程度の比較的短い期間での放送となりました。

レギュラー放送は、月曜日から金曜日までの平日帯で、時間は午後3時55分から午後4時00分までの5分間でした（日本標準時）。この5分間という短い時間枠の中で、その時点での最新ニュースや速報をコンパクトにまとめて伝える役割を担っていました。

番組内容と役割

限られた5分間という時間枠ながら、主に国内外のその日の主要なニュースや、社会の動向、気象情報などを伝えていたと推測されます。ワイドショー『ビッグトゥデイ』が終了した直後に放送されることで、エンターテインメントや生活情報が中心のワイドショーから、硬派なニュースへの橋渡し的な役割も果たしていたと言えるでしょう。夕方のニュース番組本番（例えば当時の『FNNスーパータイム』など）に向けて、直近の出来事を手早く知りたい視聴者にとって重要な情報源の一つであったと考えられます。

系列局での扱い

フジテレビ系列の放送局においても、本番組は基本的にネットされていましたが、一部の系列局では独自のタイトルに差し替えて放送されるケースもありました。関西テレビ（KTV）では、かつての『FNNニュース2:00』と同様に、『KTVニュースフラッシュ』という独自の番組名に差し替えて放送されていました。これは、系列局がローカルニュースや地域情報を組み合わせる際に、独自の番組タイトルを使用するという編成上の慣例によるものです。

まとめ

『FNN Five to 4:00』は、平日午後のワイドショー枠再編に伴い誕生した、夕方のニュースへの導入的な役割を担った5分間ニュース番組でした。短期間の放送に留まりましたが、当時のテレビ編成の一端を示す存在として、情報伝達の一翼を担っていました。そのユニークな番組タイトルは、放送時間帯を明確に示す工夫として記憶されています。

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