FNN朝駆け第一報!

『FNN朝駆け第一報!』の概要

『FNN朝駆け第一報!』は、フジテレビが放送した朝の報道および情報番組で、1990年4月2日から1991年4月5日までの約1年間にわたりオンエアされていました。この番組は、前番組である『FNNモーニングコール』の後を受けてスタートし、当時のフジテレビ社長であった鹿内宏明さんが強く推進したプロジェクトとして知られています。番組は多くの期待を受けましたが、たった1年でその幕を閉じることとなり、次番組『FNN World Uplink』に受け継がれました。

番組の特徴

『FNN朝駆け第一報!』は、当時の他の朝情報番組と同様に、視聴者に向けた様々な報道や情報を提供していました。特筆すべきは、在京キー局の朝番組として初めて、番組内でカスタム時刻表示を導入した点です。放送開始から数ヶ月間は、画面左下にピンク色のアナログ時計が表示される斬新な試みがなされましたが、すぐに通常の時刻表示に戻されました。このようなデザインの変更は、視聴者のフィードバックや制作側の方針によるものでした。

また、年末年始の放送形態も特徴的であり、12月31日までと1月4日以降は通常の放送が行われましたが、正月三が日には特別に15分の短縮版が放送されるなど、特別枠を設けていました。

放送時間と出演者

番組の放送時間や出演者は、時代背景や視聴率に応じて変化しました。特に、関東地域におけるネット状況や各地方局での差し替えの仕組みもあり、例えば東海テレビは限定的にローカルコーナーを設けていました。

道路交通情報のコーナーもあり、毎日6時20分頃と6時40分頃の2回に分けて放送されました。このコーナーでは、日本道路交通情報センターのキャスターが、東京都千代田区九段北からの中継を通じて、関東地区の最新の交通状況を地図板を使って視聴者に伝えていました。

出演者には、男性キャスターとして北久保隆一、横田勝、木南純、などが名を連ねており、女性キャスターでは土屋良江、三輪智美、吉澤ひとみなど、多様なタレントが活躍していました。退社後も様々なメディアで活動を続けるケースが多く、情報番組の顔として広く認知されていました。

エピソード

生放送におけるハプニングも番組の魅力の一部でした。オープニングではナレーターが日付をアナウンスする際、何度か誤って間違えたことがあり、これは後に『FNS番組対抗NG名珍場面大賞』でも取り上げられることとなりました。このような逸話は、番組の歴史における余韻を残し、視聴者に笑いを提供しました。

『FNN朝駆け第一報!』は、短期間ながらも朝の時間帯において独特の存在感を放った番組として、テレビの歴史に名を刻んでいます。

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