FRONTIER GATE

FRONTIER GATE（フロンティア ゲート）

『FRONTIER GATE』は、コナミデジタルエンタテインメントが2011年12月22日にPlayStation Portable用ソフトとして発表されたRPGです。ゲームの舞台は新たな大陸「フロンティア」で、プレイヤーは新米開拓者となり、仲間とともに未知の世界を探索しながら成長していきます。さらに、その改良版である『FRONTIER GATE Boost+』も存在し、より多くの要素が追加されています。

ゲームの概要とシステム

本作は『ラビリンスの彼方』と同様に、コナミとトライエースの協力による作品です。プレイヤーは戦闘において「アクションポイント（AP）」を消費し、技や魔法の発動が可能です。APはターンごとに消費され、残しておくことで被ダメージを軽減させることができます。このシステムにより、戦略的な戦闘が求められ、戦意と呼ばれる要素が戦闘の鍵を握っています。戦意の変動によってAPの最大値や敵の行動が変化し、緊迫感のあるバトルが展開されます。

また、オンラインモードでは最大6名のプレイヤーがパーティーを組んで協力プレイが可能です。この要素は、過去に名作RPG『幻想水滸伝』にかかわったディレクターへのオマージュでもあります。

開発の背景

本作は、ディレクターである小牟田修氏がパーティー構成を『幻想水滸伝』に倣い設定したことをきっかけに生まれました。プロジェクトマネージャーの向峠慎吾氏は、マルチプレイの魅力を引き出すため、自らのキャラクターを作成する自由と、ストーリー性の両立を目指しました。開発チームは多様なキャラクターを用意し、それぞれに深い背景を持たせることで、プレイヤーが感情移入しやすいよう工夫を凝らしています。

キャラクターたち

物語には非常に多くの個性豊かなキャラクターが登場します。主人公は無口だが情に厚い新米開拓者で、フロンティアの発見を目指します。他にも、裕福な家を捨てた挑戦者アレッティオ、神秘的な女性マリアシャルテ、強い復讐心を抱く騎士シグリッドなど、さまざまなバックグラウンドを持つ仲間がいます。

キャラクターたちは成長し、経験を通して自らの過去や目標に向き合いながら絆を深めます。この成長の過程が、プレイヤーの興味を引き続ける要因の一つです。

続編と評価

2013年には『FRONTIER GATE Boost+』がリリースされ、前作の要素に加え、レベル上限の拡大や新しい武具、さらに全体の戦闘バランスが見直されています。この続編では新シナリオが加わり、多くのエピソードを持つ15人のパートナーキャラクターが展開され、また新たな要素として未開の地も登場します。これにより、プレイヤーは新鮮な体験を得ることができます。

ゲームに対する評価は高く、特に戦闘システムは新しさと快適さが調和しており、RPGファンのみならずアクションゲームが苦手なニーズにも応えているとの声があります。


このように『FRONTIER GATE』は、開拓をテーマにした魅力的な物語と奥深いシステムが織り交ぜられた作品であり、今なお多くのファンに親しまれています。

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