トライエース

株式会社トライエースの概要と歴史

株式会社トライエース（英: tri-Ace Inc.）は、日本を拠点とするゲーム開発会社で、株式会社エヌジェイホールディングスの子会社として知られています。その起源は、ナムコの「テイルズ オブ ファンタジア」を開発した日本テレネットの一部チームである「ウルフ・チーム」が独立したことにあります。

主な作品と特徴

トライエースが手掛けたゲームソフトの多くは、2003年以前はエニックスからリリースされ、同年の合併後はスクウェア・エニックスより販売されました。特に「スターオーシャンシリーズ」と「ヴァルキリープロファイルシリーズ」の二大タイトルが有名です。これらシリーズのゲームでは、桜庭統が音楽を担当し、東地宏樹が声優として多くの作品に参加しています。

PS2以降に発売されたゲーム作品は、ワイド画面やプログレッシブ出力（480p）に対応し、ドルビープロロジックIIによるサラウンド音響を実現しています。また、「ヴァルキリープロファイル2 シルメリア」においてはハイビジョン出力（1080i）への対応も果たし、技術的な進歩を追求しています。なお、PSP移植版の「ヴァルキリープロファイル レナス」「スターオーシャン1 First Departure」および「スターオーシャン2 Second Evolution」については、知的財産権がトライエースに存在しますが、開発はトーセが行っています。

トライエースは、2011年に「ファイナルファンタジーXIII-2」、2012年には「ダンボール戦機W」、2013年に「ゴッドイーター2」といった、他の大手タイトルの制作にも関与しています。

沿革

トライエースは、1995年3月16日に有限会社として設立され、翌年7月にはスーパーファミコン用ソフト「スターオーシャン」を発売しました。1998年にはPlayStation用の「スターオーシャン セカンドストーリー」をリリースし、その後も数々のヒットタイトルを生み出してきました。特に2003年には、PS2用の「スターオーシャン Till the End of Time」が発売され、多くのファンを魅了しました。

その後も、2008年にはXbox 360向けの「インフィニット アンディスカバリー」を、さらに2010年には「エンド オブ エタニティ」を発売。2012年にはNintendo 3DS向けに「ラビリンスの彼方」をリリースし、展開を広げています。最近では、2022年に「スターオーシャン6 THE DIVINE FORCE」がPS4、PS5、Xbox One、Xbox Series X/S|Xbox Series X_S、Steamにて発売され、最新のゲーム技術を駆使した作品を提供しています。

代表的な人物

トライエースは、多くの才能ある人物に支えられています。代表取締役社長の五反田義治さんを始め、取締役企画部長の則本真樹さん、音楽を担当する桜庭統さんなど、各分野で活躍しているプロフェッショナルが在籍しています。また、元サウンドディレクターの初芝弘也さんはトライクレッシェンドを設立し、ゲーム制作における音楽の重要性を再認識させる存在となっています。

トライエースは、今後も新しいゲーム体験を提供し続けることでしょう。ゲームファンにとっては、目が離せない存在です。

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