FTSE MIB指数

FTSE MIB指数について

FTSE MIB指数（フッツィーエムアイビー）は、イタリア証券取引所における主要な株価指数であり、上場している企業の中で時価総額が大きい40銘柄で構成されています。この指数は、FTSEグループによって算出されており、イタリア国内の株式市場の動向を把握するための重要な指標として広く利用されています。

歴史的背景

FTSE MIBの起源は、Banca Commerciale Italianaによって算出されていたComit 30指数にさかのぼります。Comit 30は、1992年12月31日を基準に算出が始まりましたが、その後、1994年にイタリア証券取引所が算出を引き継ぎ、基準値を10,000に設定したMIB 30指数に改名されました。更に、2003年にはスタンダード&プアーズにより銘柄数が40に増加しS&P MIB指数へと改名されました。その後、2009年にFTSEグループに移行し、現在のFTSE MIB指数として定着しました。

主な株価指数との関係

FTSE MIBは、イタリア市場におけるベンチマーク指標としての位置づけを持つ一方、他にも重要な株価指数がいくつか存在します。具体的には、以下のような指数があります：

• - FTSE Italia Mid Cap：中型株60銘柄で構成され、代表的な銘柄にはデロンギやユヴェントスFCなどがあります。
• - FTSE Italia Small Cap：小型株で構成される指数で、ASローマなどが含まれています。
• - FTSE Italia All-Share：大型、中型、小型株を含み、220以上の銘柄から構成されています。この指数は2009年にMIBTEL指数から改称されました。

これらの指数は、イタリア経済の各セグメントの動向を示すものとして投資家に活用されています。

FTSE MIBの推移

FTSE MIBは、Comit 30以来の歴史を持ち、数々の経済的な出来事を反映しています。特に注目すべきは、2000年3月6日に記録した最高値の50,108.56ポイントです。また、算出方法の再定義が行われた以降の最安値は、2012年7月24日に記録した12,362.51ポイントとなっています。このように、FTSE MIBは市場の状況に応じて大きく変動しており、投資家にとっての重要なバロメーターとなっています。

構成銘柄

FTSE MIBに含まれる構成銘柄は、イタリア経済を代表する企業群であり、その動向は国全体の経済状況を示すものとされています。これらの企業は、イタリア国内での影響力が強く、国内外の投資家に広く認知されています。

まとめ

FTSE MIB指数は、イタリア証券取引所の中心的な指標として、市場の健康状態や動向を推測する上で不可欠な存在です。その長い歴史と変遷は、イタリア経済の発展と密接に関連しており、今後も多くの投資家にとって重要な情報源となるでしょう。

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