FTSE世界国債インデックス

FTSE世界国債インデックスについて

FTSE世界国債インデックス（FTSE WGBI）は、FTSE Russellにより算出される国債に関するグローバルな時価総額加重平均型の指数です。このインデックスは、国際的な投資家にとって重要な指標であり、様々な国の国債市場の動向を把握するための基準となっています。

沿革

FTSE WGBIの算出は1986年11月に始まり、1984年末の指数を100として初期値が設定されました。もともとはソロモン・ブラザーズによる運営で「ソロモン・ブラザーズ世界国債インデックス」という名称でスタートしました。その後、1998年に「ソロモン・スミス・バーニー世界国債インデックス」に改名され、更に2003年にはシティグループに売却され「シティ世界国債インデックス」となりました。最終的に、2017年8月31日にロンドン証券取引所グループがCitigroup Index LLCを買収したことによって、現在の「FTSE世界国債インデックス」に名前が変更されました。

構成国とその重み

2022年末時点でのFTSE WGBIの構成国の重み付けは以下のようになっています。特に米国の国債の占める割合が高いことが特徴です。

• - 米国: 42.87%
• - ユーロ圏: 28.70%
• - 日本: 14.62%
• - 英国: 4.10%
• - その他: 9.70%

この構成は、各国の国債市場の影響力を反映しており、インデックスにおける米国の圧倒的な存在感が際立っています。

ETFの上場

FTSE WGBIに連動した上場投資信託（ETF）も日本の東京証券取引所に上場されています。これらのETFは、日本国債を除く国際的な国債に投資するもので、リスクを分散する手段として利用されています。主なETFは以下の通りです。

• - NEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債インデックス（除く日本・為替ヘッジなし）連動型上場投信（銘柄コード：2511）
• - NEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債インデックス（除く日本・為替ヘッジあり）連動型上場投信（銘柄コード：2512）
• - 上場インデックスファンド海外債券（FTSE WGBI）毎月分配型（銘柄コード：1677）

これらのETFを通じて、投資家はFTSE WGBIに簡単にアクセスでき、多様な国債に投資する機会を得ることができます。FTSE世界国債インデックスは、国際的な資金の流れを把握し、ポートフォリオ構築における重要な要素となっています。

結論

FTSE世界国債インデックスは、国債に特化した重要な指標であり、国際的な投資戦略や市場分析において重要な役割を果たしています。歴史的な背景や構成国、そしてETFとしての取扱いについて理解を深めることは、投資家にとって大変有意義なことです。

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